イベントに集客するには、イベントの目的やターゲット層を明確にした上で、効果的な集客方法を打ち出すのがおすすめです。たとえば、若年層やデジタルネイティブ世代には、SNSで参加できるコンテンツから当日のイベントに誘導したり、イベントへの期待感を高める投稿をイベント前から行ったりするなど関心を維持する導線がよいでしょう。
そこで本記事では、イベント集客の方法を、定番系、キャンペーン系、割引系、拡散・話題化を狙うという4つに分類して紹介するほか、さらにイベント集客の成功事例6選もあわせて紹介します。
【定番系】イベント集客の方法5選

ここから、イベント集客の定番の方法を5選紹介します。
SNSで告知する
SNSでの告知は、興味がある人に届きやすく、拡散力が期待できる定番の集客方法です。SNSは、ユーザーがクリックした投稿や視聴した投稿などのアクティビティ情報をもとに、どのような投稿に興味を持っているかを学習し、そのユーザーのメイン画面に表示するコンテンツが選択される仕組みがあります。
そのため、SNSで告知すれば興味を持っているユーザーに届くことが期待できるでしょう。さらに1人のユーザーに反応してもらえれば、そのユーザーがつながっている他のユーザーの目にも入りやすく、告知の拡散につながります。イベントの情報を、より多くの人に見てほしい、まだ届いていない層に届けたい場合に向いている方法です。
自社サイトで告知する
自社サイトでの告知は、関心がある人や目的意識がはっきりしている人の参加が期待できる定番の集客方法です。広告などを経ずに自社サイトを見てくれている層は、自社に興味を持っている人・自主的に検索して見つけた人が多いと考えられます。
よりコアな層に届きやすいため、ポジティブな反応や参加満足度の向上も期待できるでしょう。イベントアーカイブや主催者の写真など、より詳細な情報を丁寧に伝えることで安心感を持ってもらいやすいため、SNSや他の媒体で告知した場合も、自社サイトに誘導するのがおすすめです。
ポータルサイトに掲載する
イベント情報の掲載ができるポータルサイトを使用した集客方法です。たとえば、「子ども向け イベント」や「マリンスポーツ 体験」など、イベントのカテゴリで検索した場合、イベント情報を掲載しているポータルサイトが検索上位に表示されやすい傾向にあります。
ポータルサイトは、特定のイベントを探している層にイベント情報を届けることができ、さらに自社サイトのリンクを掲載することで自社サイトを見てもらうことも可能です。一方で、多くのイベント情報と並ぶことで埋もれてしまう可能性も高いため、差別化が必要でしょう。
チラシを配布する
小規模なイベントや地域で開催するイベントに集客する際に向いている方法です。イベントチラシは、SNSや自社サイトといったWEBでイベントを知る層とはまた違った顕在層・潜在層にアプローチできることが期待できます。
ターゲット層に合ったゲストを呼ぶ
イベントの内容やターゲット層にマッチするゲストに参加・登壇してもらう方法です。たとえば、子ども向けイベントの場合は、子どもに人気のお笑い芸人、Z世代がターゲットのイベントでは人気のインフルエンサーを呼ぶのがよいでしょう。
ゲストのファン層とイベントのターゲット層が被っているゲストを呼ぶことで、イベントに参加してもらえる可能性が高まり、集客力の向上につながります。
【キャンペーン系】イベント集客の方法5選

ここからは、キャンペーン系のイベント集客の方法を5選紹介します。
紹介キャンペーン
来場者・チケットを買ってくれた人に他の人を紹介してもらうことで集客力を向上させる方法です。たとえば、チケット購入者に個別の紹介コードを発行し、紹介を受けた人が紹介コードを入力することで双方に特典があるようなパターンが考えられます。
限定ノベルティ配布キャンペーン
来場者に限定のノベルティを配布するキャンペーンです。特に無料で参加できるイベントの場合、参加を決めかねる人も少なくないでしょう。そこでイベント・数量・会場・初日限定など、今しか手に入らないグッズであることをアピールすることで、イベントへの参加を後押しすることが期待できます。
また、ノベルティを持ち帰ってもらうことでイベントとの接点を増やして参加満足度をあげたり、拡散につなげたりする効果もあるでしょう。
来場者抽選キャンペーン
会場でのみ応募できる抽選企画を設けることで、来場するきっかけを提供する集客キャンペーンです。たとえば、会場内にQRコードを設置し、参加アンケート後に抽選に応募できる設計が考えられます。さらに当日のイベントエンディングで当選発表を行えば、滞在時間延伸にも期待できるでしょう。
コメント参加キャンペーン
公式SNSの投稿に対して、コメントを送信した人の中から抽選で、会場でオリジナルグッズなどをプレゼントするキャンペーンです。コメントで参加できる気軽さもあり、さらにコメントが集まることでSNS投稿が拡散されやすくなる効果も期待できます。
SNS投稿キャンペーン
イベント来場者に投稿をしてもらうことで、イベント会期中の継続的な集客力向上につなげるキャンペーンです。たとえば、参加後の感想を投稿した人にノベルティを配布したり、写真映えするフォトスポットを用意したりすることでSNS投稿を促せるでしょう。
その際、特定のハッシュタグを設けて投稿時に載せてもらうことで、より拡散されたり話題化されることも期待できます。
【割引系】イベント集客の方法5選

以下では、割引系のイベント集客の方法を5選紹介します。
ペア割引
イベント当日にペアで参加してくれた人を対象としたキャンペーンです。チケット制の場合は、チケットを購入する際に割引を行ったり、無料イベントの場合は限定ノベルティを配布したりするなど、気軽に誘い合って参加しやすい雰囲気を作り出すことで集客につながることが期待できるでしょう。
早割引
イベント開催日の◯日以上前にチケット購入をした人を対象に割引を行う集客方法です。早い段階でチケットを確保してもらいやすいため集客数の確保につながりやすく、さらに参加を迷っている人の参加にもつながりやすい方法といえるでしょう。
リピーター割引
イベントに何度か来てくれた人を対象に割引を行う集客方法です。たとえば定番かつ簡単な方法として、アナログな方法であれば、スタンプカードを配布し、来場ごとにスタンプを捺して◯回目で割引など設定する方法が考えられます。また、デジタルの場合、LINE登録で来場記録を管理し、2回目以降はクーポンを自動で配布するなどの方法もあるでしょう。
学生割引
まだ働いていない学生は、お金を出して参加するイベントはハードルが高くなりがちです。そのため、学生限定価格として社会人と違う価格を設定するか、いくらか割引を行うことで参加してもらいやすくなることが期待できます。チケットや入場料で参加を迷っている学生層の集客にアプローチできる方法といえるでしょう。
雨の日割引
雨の日は外出や移動が億劫に思われがちなので来店が減りやすいと考えられるため、雨の日限定の割引を実施することで、来場意欲の向上につながりやすくなります。一度来場してもらえると、「雨が落ち着いたら出よう」などの心理も発生しやすいため、滞在時間が伸びる効果も期待できるでしょう。
また、晴れの日は混雑しやすい一方で雨の日は来場が落ち着きやすいため、雨の日に来場を促すことができれば来場者数を安定して保つことにもつながります。
【拡散・話題化を狙う】イベント集客の方法5選

以下では、拡散や話題化を狙いイベントの集客につなげる方法を5選紹介します。
カウントダウン投稿
イベント開催までのカウントダウンをSNSに投稿して拡散・話題化を狙う集客方法です。たとえば、準備の様子を投稿したり、特別な情報としてノベルティ・ゲストなどの情報を解禁したりすることで注目してもらいやすくなります。
また、カウントダウンすることでイベントへの期待感を高めやすく、関心を維持するのにも効果的でしょう。
出演者のリレー形式の告知
ゲストや登壇者など、出演者が複数人いる場合におすすめの集客方法です。出演者ごとに告知動画・画像・テキストなどを作成し、1日1人ずつ投稿を行います。また、出演者2人ずつで組み合わせを変えたり、全員で行ったりすることで投稿のバリエーションが作りやすいのも特徴です。
リレー形式にすることでイベント当日まで関心が維持しやすく、出演者のファン層による拡散も期待できるでしょう。
投票型コンテンツ
来場者の投票によって、イベントで実施するコンテンツ・トークテーマなどを決める集客方法で、イベント前にSNSや専用サイトから投票を募る設計が可能です。投票内容として、たとえばゲストと行う企画内容やワークショップのテーマなどが考えられるでしょう。
自分の投票がイベントに影響するという仕掛けで、イベントを自分ごと化することが可能になり、当日も参加してもらえる可能性が高まります。
診断コンテンツ
事前に診断コンテンツを展開し、イベント当日には診断結果に応じたワークショップ・交流などの体験コンテンツに参加できる仕掛けの集客方法です。たとえば、性格・行動タイプ診断のようなものを行えば、就活イベントとの相性がよく、診断内容を工夫すればあらゆるイベントに対応しやすいでしょう。
ARフィルターの配布
イベント前にARを活用したフィルターを配布し、イベント当日の集客につなげる方法です。イベント参加前にイベントの世界観に触れたり、コミュニケーションのきっかけになったりすることが期待できます。自分だけでなく、近くの人への拡散をきっかけに誘い合って参加にいたることも考えられるでしょう。
イベント集客の成功事例6選

ここからは、イベント集客の成功事例を6選紹介します。
東京ゲームショウ2024
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会は、2024年9月26日〜2024年9月29日に幕張メッセで開催した東京ゲームショウ2024のリアル会場における総来場者数が約28万人であると発表しました。
当日は、過去最多となる44の国と地域から、985の企業・団体が出店し、基調講演・日本ゲーム対象発表授賞式などを実施したほか、ゲームクリエイター育成のためのプログラムを発表するなど、イベント内容が充実していることが集客に効果的だと考えられる事例です。
参考:来場者集計速報 リアル会場への4日間の総来場者数 27万4739人(PDF)|一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会
サンリオバーチャルフェスティバル2024 in サンリオピューロランド
2024年2月19日〜2024年3月17日に開催されたイベントで、各プラットフォームにおける来場・視聴者数が2024年3月25日時点で400万人を記録したといいます。イベントでは、新作のパレードやショー、総勢63組が出演したアーティストパフォーマンス、ゲーム・コミュニティコラボなどが展開されました。
サンリオがゲーム・アニメファン向けに展開するプロジェクトのキャラクターとのグリーティングや、サンリオの人型キャラクターの初出演など、サンリオファンのコア層に向けた集客方法が効果的と考えられる事例です。
参考:「SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland」開催レポート!|PR TIMES
バーチャルマーケット2024 Winter
世界最大級のメタバースイベントとして2024年12月7日〜2024年12月16日まで開催され、会期中の総来場者数が延べ120万人を記録したと発表しました。VR会場・一般のサークル出展会場・Webメタバース企業会場・バーチャル上の音楽即売会イベント会場の計26会場を展開しました。
13回目の開催となる2024年は、地方自治体・地方の中小企業の新規参入や大手Vtuberによるコンテンツの増加が話題になったといいます。
参考:世界中から120万人以上が来場!有名VTuberも参戦!『バーチャルマーケット2024 Winter』開催レポート|PR TIMES
未来のトビラをひらく『こども万博』
2025年10月10日、11日にEXPO2025大阪・関西万博のEXPOメッセWASSEで開催されたイベントで、2日間で約2.4万人が来場したと発表されています。
イベントでは、外務省・文部科学省をはじめとする50以上の行政機関の後援のもと実施され、34社の企業が職業体験ブースを出展したほか、来場者参加型クイズ・ファッションショーなどステージイベントも実施されました。大阪万博という大きなイベント内で開催されたこと、そして共通するコンセプトのもと多彩なコンテンツを展開することで集客力を向上させた事例です。
参考:【開催レポート】EXPO2025大阪・関西万博で2日間実施した「未来のトビラをひらく『こども万博』」に2.4万人超が来場|PR TIMES
ニコニコ超会議2025
株式会社ドワンゴが2025年4月26日、27日に開催した日本最大級のサブカルチャーイベントで、約13万人を動員したと発表しました。ボカロ曲やアニメソングなど、さまざまな楽曲で自由に踊りを楽しめるユーザー参加型企画「超ニコニコ盆踊り」や、豪華アーティストによるライブなどを展開しました。
明確なターゲット層に向けたコンテンツを展開することで告知時点から関心を集めやすく、拡散されやすい設計の事例です。
ものづくりワールド
ヘルスケア・医療機器開発展、向上設備・備品展、次世代3Dプリンタ展など複数の展示会で構成される製造業の展示会イベントで、2025年7月9日〜2025年7月11日の開催で約5万6千人の来場がありました。また、当日は2千社近い企業の出展があったほか、製造業の最先端事例が学べるセミナーを展開しました。
複数の専門展示会を同時開催することで、幅広い職種の来場者を集客に効果的で、さらに、展示会のみならずセミナーもあわせて開催することにより、イベントを学べる場としても提供したことが集客力向上に寄与したと考えられます。
まとめ
ここまで、イベント集客の方法を、定番系、キャンペーン系、割引系、拡散・話題化を狙うという4つに分類し紹介し、さらにイベント集客の成功事例もあわせて紹介しました。イベント集客を成功させるには、イベントの目的やターゲット層などを明確に定めてから展開するのがおすすめです。イベント集客の方法に悩んだら、ぜひ本記事をご活用ください。

