展示会は出展するだけで必ずしも人が集まるとは限りません。集客のためには、展示会の存在を知ってもらうことに加え、「行ってみたい」と感じてもらう工夫が必要です。
本記事では、体験・エンタメ性を重視した企画からオンライン施策まで、展示会の集客力を高める企画20選を紹介します。あわせて、集客につながるブース設計についても解説しています。
来場意欲を高める展示会集客の企画5選

展示会の集客では、「行ってみたい」という気持ちを醸成することが重要です。まずは、来場意欲を高める企画5選を紹介します。
ノベルティ・グッズの配布
ノベルティ配布は、展示会集客の手法として定番でありながら、高い効果が期待できる施策です。実用性が高く、日常の中で自然に使えるアイテムであれば、来場のきっかけづくりになるだけでなく、展示会終了後も企業名や展示内容を思い出してもらう接点になります。
効果を高めるためには、来場者やターゲットのニーズに合ったアイテムを選ぶことが重要です。ブース名やロゴをさりげなく入れることで広告効果を得やすく、来場者の満足度向上にもつながります。
さらに、配布条件を設けることで、ブースへの立ち寄りや簡単な説明の機会をつくりやすくなる点も、ノベルティ配布ならではの利点といえるでしょう。
抽選会
抽選会は、何かが当たるかもしれないという期待感があるため、年齢や属性を問わず幅広い層の関心を引きやすい企画です。参加条件を来場やブース訪問に設定すれば、自然な形で人の流れをつくりやすくなります。
さらに、アンケートへの回答やSNSのフォローを条件に加えることで、将来的な営業活動に活用できる顧客情報の取得につながり、情報の拡散も期待しやすくなります。
景品は必ずしも高額である必要はなく、体験型や限定感のある内容にすることでも、参加者の満足度を高めやすいといえます。短時間で参加できる仕組みに整えることで回転率が上がり、より多くの来場者との接点を生み出しやすくなるでしょう。
来場者限定クーポンの配布
商業施設内で実施する展示会では、来場者限定クーポンの配布を取り入れることで、集客効果を高めやすくなります。展示会に足を運ぶこと自体がお得な体験となるため、もともと来場予定がなかった層に対しても、立ち寄りのきっかけをつくりやすいでしょう。
施設内の店舗や関連施設で利用できるクーポンにすれば、展示会終了後の回遊行動を促しやすく、購買促進にもつながります。さらに、利用期限や条件を工夫することで、来場当日の回遊率向上や購買行動の後押しといった副次的な効果も期待できます。
スタンプラリー
スタンプラリーは、展示会全体を回遊してもらうための仕組みとして取り入れやすい企画です。複数のブースや展示ポイントを巡る設計にすることで、来場者の滞在時間が自然と延び、展示の見逃しを防ぐ効果も得られます。
デジタル形式を活用すれば、運営側の負担を抑えながら、参加者の体験価値を高めることも可能です。近年では、スマートフォンのGPSやQRコードを活用したデジタルスタンプラリーが主流となっており、専用アプリをダウンロードする必要がなく、気軽に参加しやすくなっています。
ゴール特典を用意することで、最後まで取り組んでもらいやすくなり、展示会全体への満足度向上にもつながるでしょう。
先着・時間限定の特典
「各日先着50名様限定」や「14時から限定配布」といった先着特典や時間限定特典の企画は、来場のタイミングを具体的に意識してもらいやすい施策です。「早く行かないと手に入らない」「この時間だけ」という条件が加わることで、来場者の行動を促せます。
事前告知と組み合わせれば、開始直後の来場数を伸ばしやすく、会場全体の活気づくりにもつながります。さらに、SNSでの拡散を意識した特典内容にすることで、情報が広がりやすくなり、追加の集客効果も期待できるでしょう。
体験・参加型の展示会集客の企画7選

展示会でしか体験・参加できない企画は、集客効果が期待できます。展示会に関連する企画とすることで、満足度や来場後の記憶定着も高められるでしょう。
ここでは、体験・参加型の展示会集客の企画7選を紹介します。
周遊型謎解きゲーム
周遊型謎解きゲームは、会場や施設内を自由に巡りながら、エリア内に用意された謎を解いていく形式の企画です。展示会場が広い場合でも、回遊の過程で自然と多くの展示に触れる流れが生まれるため、各ブースへの接触機会を増やせるでしょう。
また、来場者に無理のない動線をつくりながら回遊を促せるため、滞在時間の延長や、特定エリアへの送客施策としても活用しやすくなります。たとえば、商業施設内で展示会を実施する場合、展示会場だけでなく施設全体を周遊エリアに設定することで、展示会と商業施設の双方の活性化を狙えるでしょう。
IKUSAでは、謎やストーリーのカスタマイズや完全オリジナルでの制作にも対応しており、展示会の内容や目的に合わせた謎解きゲームの企画が可能です。
宝探し
宝探しは、会場内に隠された手がかりを探していく、シンプルで参加しやすい企画です。直感的に楽しめる内容のため、子ども向けイベントやファミリー層をターゲットとした展示会では高い集客力を発揮しやすいといえます。
探索にとどまらず、展示内容と関連づけたヒントを用意することで、来場者が自然と展示物に目を向ける流れをつくりやすくなります。楽しみながら会場を巡ってもらえるため、集客効果だけでなく、滞在時間の延長といった面でも効果が期待しやすいでしょう。
謎解きキット
展示会の限られた時間の中でも取り入れやすい企画として、謎解きキットがあります。
謎解きに必要なストーリーや暗号が記載された紙や小道具をセットで提供する形式のため、その場で手軽に参加しやすい点が特徴です。内容はおおよそ30〜45分程度で完結し、専用のWebサイトを使って答え合わせができる仕組みになっています。
会場内で謎解きを楽しむだけでなく、キットを持ち帰って後から挑戦することもできるため、来場者の都合に合わせた参加が可能です。持ち帰り形式にすることで、ノベルティや来場特典としても活用しやすくなります。
IKUSAが提供する謎解きキット「おみやげ謎」では、イベント名や日付を印字するカスタマイズにも対応しており、展示会ならではの記念性を持たせた謎解きキットとして活用できます。
ワークショップ
展示会のテーマに沿ったワークショップは、集客効果だけでなく、内容理解の促進や体験価値の向上にもつながりやすい企画です。来場者が実際に手を動かすことで、見て終わる展示よりも印象に残りやすく、親子で参加しやすい点でも学びと楽しさを両立できます。
たとえば科学展示であれば、実験を通じて親子で学べる内容や、完成した制作物を持ち帰れる形式のワークショップを企画することも可能です。制作物を持ち帰れるようにすれば、展示会の思い出が形として残りやすくなります。
IPとのコラボレーションや専門知識を持つキャストとの組み合わせとも相性が良く、企画全体の魅力を高めやすい点も特徴といえるでしょう。
VR・AR体験
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を活用した体験は、現実では再現が難しい内容を疑似的に提供できる企画です。特別な体験ができるとして集客面でも期待しやすいといえます。
物理的なスペースが限られている会場であっても、仮想空間を活用することで、大規模な世界観や演出を表現しやすくなります。VRゴーグルによる没入感のある体験や、ARを用いた展示物の補足説明、演出は来場者の目を引きやすく、自然と関心を集めるでしょう。
製品の使用シーンや未来の世界観を直感的に伝えられるため、理解度や印象を高めやすい点も特徴です。さらに、現実では再現が難しい製品の内部構造や巨大な設備についても、仮想空間であれば手軽に体験してもらいやすくなります。
キャラクターやプロの演者によるステージ演出
ブース内のステージで行うキャラクターショーや、プロの演者による演出は、会場の注目を一気に集めやすい企画です。なかでもキャラクターが持つ集客力は高く、子どもに人気のキャラクターを起用すれば、ファミリー層に向けた訴求もしやすくなります。
定期的にステージを開催することで自然と人だまりが生まれ、周囲のブースへの誘導効果も期待できます。さらに、展示内容をストーリー仕立てで伝える演出にすることで、理解を深めながらエンターテインメント性も感じてもらいやすくなるでしょう。
デモンストレーション
デモンストレーションは、静止した展示だけでは伝わりにくい製品やサービスの魅力を、リアルに伝えやすい手法です。とくに製品やサービスを実際に展示する場面では、その効果を発揮しやすくなります。
実機体験と組み合わせることで、試してみたいという来場者の好奇心を刺激しやすくなり、関心の高まりにもつながります。ライブ形式で実施すれば臨場感が生まれ、自然な形で人を集めやすくなるでしょう。
さらに、質疑応答を取り入れることで、来場者とのより深いコミュニケーションを図りやすくなります。
エンタメ・話題性を高める展示会集客の企画3選

SNS拡散や口コミを意識した企画は、展示会の認知拡大に効果的です。ここでは、エンタメ・話題性を高める展示会集客の企画3選を紹介します。
展示と連動したフォトスポット
展示内容と連動したフォトスポットは、来場者の撮影・共有を引き出しやすい企画です。世界観を再現した背景や体験型の演出を取り入れることで、撮影された写真そのものが展示会の宣伝素材として活用しやすくなります。
SNSへの投稿を前提に設計しておけば、来場後も話題が広がりやすく、継続的な情報発信につなげることが可能です。さらに、投稿時に指定のハッシュタグを付けてもらうキャンペーンを組み合わせることで、認知拡大の効果をより高めやすくなるでしょう。
プロジェクションマッピング
壁面や展示物に映像を投影するプロジェクションマッピングは、空間全体を使った演出によって、印象に残る視覚体験を提供しやすい企画です。動きのある光の演出は遠くからでも目に入りやすく、通行人への訴求や自然な宣伝にもつながります。
展示物や建物と連動させた構成にすることで、ストーリー性のある演出が可能になり、来場者の理解や没入感を高めやすくなります。さらに、時間帯ごとに演出を切り替える工夫を施せば、何度も足を運びたくなるきっかけをつくりやすく、リピート来場を促す効果も期待できるでしょう。
IPコラボ
アニメキャラクターや著名なIPとのコラボレーションは、既存のファン層を取り込みやすく、集客力の高い企画です。展示会のテーマと親和性の高いIPを起用することで、会場全体の世界観への没入感を高めやすくなります。
コラボ限定の展示物やグッズ、オリジナルストーリーを展開すれば、これまで通常の展示会では接点を持ちにくかった層にもアプローチしやすくなります。IPが持つ信頼感や好感度がブランドイメージにマッチすることで、話題性だけでなく、親近感の醸成にもつながるでしょう。ターゲット層にしっかり響くIPを選定することが、企画成功のポイントです。
オンラインでできる展示会集客の企画5選

来場前の情報接触を増やすオンライン施策は、展示会集客の土台となります。ここでは、オンラインでできる展示会集客の企画5選を紹介します。
WebサイトやSNSでの告知
集客を成功させるためには、事前の情報発信が何よりも重要です。WebサイトやSNSでの告知は、展示会集客において基本となる取り組みであり、欠かせない要素といえます。
開催概要だけを伝えるのではなく、どのような体験ができるのか、どんな特典が用意されているのかを具体的に伝えることで、来場意欲を高めやすくなります。
とくに、SNSはリアルタイム性が高いため、画像や動画を交えながら準備の様子を発信することで、期待感や興味を喚起しやすくなります。
展示会の存在を知ってもらえなければ来場にはつながらないため、早い段階から継続的に情報を発信し、接触回数を増やしながら、認知から来場までの導線を整えていくことがポイントです。
プレスリリース
メディア関係者に向けて情報を届けるプレスリリースは、第三者メディアを通じて情報を広く拡散できる手法です。自社からの発信だけでは届きにくい層にも情報が伝わりやすく、認知拡大を図りやすいメリットがあります。
新製品の初公開やユニークな体験企画など、話題性のある切り口で配信することで、新聞やWebニュース、テレビ番組といった各種メディアで取り上げられる可能性も高まります。さらに、オンライン記事として掲載されれば、検索経由での流入が見込めるようになり、展示会への集客につながりやすくなるでしょう。
メルマガの配信
既存の顧客リストや過去のイベント参加者に向けたメルマガ配信は、情報を直接届けられる点で有効な施策です。展示会の見どころや限定企画を段階的に案内することで、少しずつ期待感を高め、来場意欲を引き出しやすくなります。
配信にあたっては、セグメント分けを行い、受信者の関心に合わせた内容を届けることが重要です。開催直前にリマインド配信を行えば、来場忘れの防止にも有効です。
来場につなげるためには、受信者限定の優先入場枠やノベルティの引換特典などを盛り込む工夫も取り入れてみましょう。
タイアップ広告
業界紙や影響力のあるWebメディアとのタイアップ広告は、展示会と親和性の高い媒体や企業と組むことで、狙った層に効率よく情報を届けやすい施策です。
開催前の認知を高める手段としても活用しやすく、自社発信だけでは接点を持ちにくい潜在顧客に対して、メディアの持つ信頼性や影響力を通じたアプローチが可能になります。
広告枠として打ち出すのではなく、編集記事のような構成で訴求することで、広告感を抑えながら展示会への関心を喚起できるでしょう。
ライブ配信
ライブ配信は、展示会当日の雰囲気や様子をリアルタイムで伝えられる施策です。現地に足を運べない層への情報提供にとどまらず、今から行ってみようという突発的な来場動機を生み出す効果も期待できます。
SNSのライブ機能などを活用し、ブースの盛り上がりや実際のデモンストレーションを配信することで、写真や文章だけでは伝わりにくい熱量を届けやすくなります。
さらに、「配信を見た」と伝えた来場者への特典を用意するなど、オンラインとオフラインを組み合わせた仕掛けを取り入れれば、集客の幅を広げやすくなります。配信はアーカイブとして残しておくことで、展示会終了後の認知拡大や事後集客にもつながりやすくなるでしょう。
企画以外で押さえておきたい展示会集客のポイント

展示会の集客では、企画内容だけでなく、ブース設計も重要な要素です。遠くからでも何についての展示なのかが一目で伝わる看板やキャッチコピーを用意し、立ち寄りやすさを意識した開放的な動線を設計することで、来場者の関心を引きやすくなります。
さらに、体験スペースと説明エリアを分けて配置することで混雑を避けやすくなり、落ち着いて滞在できる環境を整えやすくなります。企画とブース設計を切り離さず、一体で考えることが、展示会全体の集客成果を高めるポイントになるでしょう。
まとめ

展示会集客を成功させるには、来場前から当日、来場後までを見据えた企画設計が重要です。ノベルティや抽選会といった来場動機づくりに加え、体験型企画や話題性のある演出、オンライン施策を組み合わせることで、集客力と満足度を高めやすくなります。
また、企画とブース設計を一体で考え、来場者目線の導線を整えることもポイントです。本記事を参考に、自社の目的に合った企画を取り入れ、展示会の集客成功を目指しましょう。

