AR技術を活用したイベントは、エンタメや地域活性化など、さまざまな分野で注目を集めています。一方で「どのようなARイベントがあるのか分からない」「企画の参考になる事例を知りたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、アニメコラボから地域密着まで、ARイベント事例18選をジャンル別に紹介します。
スポーツのARイベント2選

ここでは、スポーツのARイベントを2選紹介します。
ARスポーツ HADO
「ARスポーツHADO」は、ヘッドマウントディスプレイを頭に装着し、拡張現実の空間内で左右に分かれてエナジーボールを撃ち合う対戦型アクティビティです。プレイヤーはゲーム開始時に4つのライフを持っており、相手のライフをすべて削ると自チームに1ポイントが加算されます。
某企業では、社内運動会の種目の1つとして、HADOを実施しました。全員で一斉に攻撃をしかけるチームもあれば、前衛と後衛に分かれて役割を決めるチームもあり、それぞれが戦略を工夫しながら試合に臨みました。仮想空間のなかで腕を上下に動かしたり、跳んだりしゃがんだりと、全身を使ってプレーするため、会場は自然と熱気に包まれました。
参考:【開催事例】「ARスポーツ HADO」某企業様 | IKUSA.JP
体験型ARシューティングゲーム「HADO SHOOT!」
体験型ARシューティングゲーム「HADO SHOOT!」は、短時間で楽しめるシューティング形式のアクティビティです。ららぽーとや三井ショッピングパークなど全国の施設で開催されています。
次々と現れるモンスターを波動で倒す内容で、モーションセンサーにより自身から波動がでているような体験ができます。直感的な操作で参加できるため、年齢を問わず体験しやすい設計です。参加者にはトレーディングカードや認定証がプレゼントされるのも嬉しいポイントです。
参考:親子で楽しめる体験型ARゲーム「HADO SHOOT!」ららぽーと全国で体験可能に|HADO
アニメ・キャラクターコラボのARイベント6選

ここでは、アニメ・キャラクターコラボのARイベントを6選紹介します。
鬼滅の刃コラボ「TOKYOアニメツーリズム」
鬼滅の刃とコラボした「TOKYOアニメツーリズム」は、都内各地を巡りながら楽しめるデジタルラリー形式のイベントです。専用アプリを使って16か所のスポットを巡り、AR写真撮影やポイント収集を行います。
集めたポイントは、アクリルスタンドやダイカットステッカーなどのオリジナルグッズと交換できます。キャラクターのオリジナルボイスを楽しめる演出も用意されており、作品の世界観を体感しながら街歩きを楽しめる構成です。人気作品とのコラボにより参加動機を明確にし、スポットを巡る仕組みを設けることで都内各地への回遊を促進しています。AR体験とグッズ特典を組み合わせることで、現地来訪の価値を高める設計となっています
参考:アニメを活用したデジタルラリー 「TOKYOアニメツーリズム2026」を開催! アニメ「鬼滅の刃」とコラボします|東京都
雪ミク in JRタワー
「雪ミク in JRタワー」は、北海道を応援するキャラクター「雪ミク」と札幌のランドマーク、JRタワーがコラボしたイベントです。札幌駅周辺のリアル会場とバーチャル会場を行き来しながら、ARイルミネーションショーやスペシャルコラボメニュー、フォトスポットなど多彩なコンテンツを楽しめます。
リアル空間での体験とデジタル演出を組み合わせることで、参加型のイベントへと発展させた点が特徴です。キャラクターの世界観を街のランドマークと結びつけることで、観光地としての魅力発信にもつながります。また、ファン層だけでなく観光客も自然に参加できる設計とすることで、滞在時間の延長や周辺施設への回遊促進が期待できる構成となっています。
「くまモンテクテク」スタンプラリー
「くまモンテクテク」は、熊本県内の観光スポットを巡りながら楽しめる公式ARスタンプラリーです。スマートフォンを活用し、フォトフレームや顔認証機能などのAR体験を提供しました。
スタンプ数に応じてグッズが当たるキャンペーンを実施し、周遊促進を図っています。また、AR上でくまモンが観光ガイドを行う仕組みも導入し、観光地の魅力発信と参加体験を結びつけた取り組みとなりました。デジタル上での楽しさと実際の来訪を連動させることで、観光地への滞在時間の増加や再訪意欲の向上にもつながる設計となっています。
参考:スマホでできるスタンプラリー「くまモンテクテク」開催!|くまモンランド
クッピーラムネ×西尾市 スタンプラリーAR
「クッピーラムネ×西尾市 スタンプラリーAR」は、西尾駅周辺の中心市街地で行われたARイベントです。参加者はスマートフォンで二次元コードを読み取り、店舗や施設を巡りながらクッピーラムネのキャラクタースタンプを集めます。スポット別に異なるARフォトフレームが用意されており記念撮影ができる仕組みです。スタンプを5個集めるとオリジナルステッカー、10個で特産品抽選に参加できる特典も設けられました。
スタンプ数に応じて段階的に特典を用意することで、参加者が途中で離脱しにくい設計となっています。また、キャラクターを活用することで子ども連れ層の参加動機を高め、商店街の回遊促進につなげています。
参考:西尾駅周辺中心市街地の回遊性向上に向けた効果検証を目的に 「クッピーラムネ×西尾市 スタンプラリーAR」を実施します!|西尾市
大冒険!ウルトラマンARスタンプラリー in ふくしま
「大冒険!ウルトラマンARスタンプラリー in ふくしま」は、福島県内30か所を巡るコラボ型ARイベントです。福島県が円谷英二の生誕地であるという地域性を活かし、コンテンツと土地の歴史を結びつけた企画となっています。専用ツールを通じて、ウルトラヒーローのAR画像を表示し、特撮写真を撮影できます。撮影画像をSNSに投稿するフォトコンテストも開催されました。
人気キャラクターを軸にすることで世代を問わず参加しやすくなり、さらにSNS投稿を組み合わせることで現地来訪だけでなくオンライン上での情報拡散も促進できます。周遊と情報発信を同時に設計している点がポイントです。
参考:大冒険!ウルトラマンARスタンプラリー in ふくしま2025
CHANGE ViSiON Harajukuサンリオコラボ
「CHANGE ViSiON Harajuku」は、原宿の大型ビジョンを活用して実施されたARイベントです。歩行者がビジョン前で手を振ると、ハローキティやクロミ、シナモロールが隣に登場し、まるで一緒に共演しているかのような体験ができます。
ジェスチャーをリアルタイムで認識し、映像を保存せず即時処理する仕組みを採用しているため、特別なアプリのダウンロードが不要で、その場にいる人がすぐに体験できます。偶発的な参加を促せる設計が魅力の1つです。また、体験そのものが写真や動画として拡散されやすく、認知拡大につながる点もポイントといえます。
参考:原宿の大型ビジョン「CHANGE ViSiON Harajuku」にサンリオキャラクターが登場☆|サンリオ
歴史のARイベント2選

ここでは、歴史に関するARイベントを2選紹介します。
石見銀山世界遺産センター
石見銀山世界遺産センターの清水谷製錬所では、清水谷製錬所跡においてAR技術を活用し、操業当時の様子をバーチャル映像で再現しています。跡地内の4か所に配置されたARマーカーにスマートフォンやタブレット端末をかざすと、周囲の石垣上にCGが表示される仕組みです。
SLAM技術や3次元計測データを活用した合成技術により、現地の風景と違和感なく映像を融合させています。言葉での説明だけでは伝わりにくい当時の作業風景や施設の規模感を視覚的に理解できるため、来訪者の理解度向上や滞在時間の延長につながる点が特徴です。多言語に対応しており、海外からの来訪者にも配慮されています。
参考:石見銀山世界遺産センター
AR藤ノ木古墳散策
AR藤ノ木古墳散策は、斑鳩町が実施している「斑鳩町古墳スタンプラリー」の一環として展開されているイベントです。町内に点在する約20か所の古墳や関連施設を巡り、スタンプを集めながら歴史文化を体感できる構成となっています。
スタンプを集めながら関連施設を周遊することで、古墳や出土品などについて詳しく学べます。また、一定数のスタンプを集めると特製の「斑鳩 古墳カード」がもらえる特典も用意されています。回遊の動機を明確にすることで複数地点への訪問を促し、散策と学習を両立させている点が特徴です。
地域密着型のARイベント6選

ここでは、地域密着型のARイベントを6選紹介します。
AR巡ってえたじま スマホdeスタンプラリー
「AR巡ってえたじま スマホdeスタンプラリー」は、瀬戸内海に浮かぶ江田島で行われているARイベントです。市内13か所を巡りながらスタンプを集める仕組みとなっています。
江田島には、旧海軍兵学校や砲台跡、音楽アーティストゆかりのスポットなどさまざまな観光資源があります。本イベントでは、それらを横断的に巡る動線を設計することで、点在する名所を面として体験できる構成としている点が特徴です。獲得したスタンプ数に合わせて、宿泊券や特産品が抽選で当たる仕組みを設けることで、参加者の回遊距離を自然に伸ばしています。
参考:【2026.2.28まで】2025 AR巡ってえたじま スマホdeスタンプラリーを開催!|江田島市
玄海町ARスタンプラリー
「玄海町ARスタンプラリー」は、玄海町の観光とAR技術を組み合わせた体験型イベントです。参加者は専用アプリを活用し、町内のスポットを巡ります。各スポットではお笑いコンビがARで登場し、ユーモアを交えながら観光地を案内します。
スタンプを集めると、玄海町の特産品が当たる特典も用意されています。情報提供とエンタメを融合させることで、地域の魅力発信と観光活性化を両立させた取り組みです。
参考:笑いと驚き満載!佐賀県玄海町で「玄海町ARスタンプラリー」開催!!|一般社団法人みんなの地域商社
あげおイルミネーションコラボ あっぽARスタンプラリー
「あげおイルミネーションコラボ あっぽARスタンプラリー」は、上尾駅周辺の中心市街活性化を目的に実施されたデジタルスタンプラリーです。参加者は市内7か所のARスポットを巡り、キャラクター「あっぽ」と写真撮影ができる仕組みとなっています。
各スポットでスタンプを集めると、観光センターで使えるクーポンや観光協会推奨土産品のグミなどが配布され、回遊と購買行動を結びつける設計です。また、イルミネーションと連動させることで、来街のきっかけをつくり、交流人口の増加を図っています。
参考:あげおイルミネーションコラボ あっぽARスタンプラリーを開催します 【中心市街地回遊性強化事業】|農商工観情報発信支援あげポタニュースまとめぺージ
AR×体験型空き家脱出ゲーム
「AR×体験型空き家脱出ゲーム」は、名古屋市内田橋商店街の空き店舗を活用して実施されたARイベントです。参加者は依頼人の手紙を手がかりに、ARで過去を覗ける装置を使いながら物語を進めます。実在する商店街の空間にAR演出と謎解きを組み合わせることで、高い没入感を生み出しています。物語の進行に合わせて移動する設計で、自然と商店街内を回遊できる点が特徴です。
参加特典として、商店街で使える500円OFFクーポンが配布され、体験後の消費行動にもつなげています。空き家活用と地域回遊を両立した体験イベントです。
参考:【愛知県名古屋市】AR×空き家脱出ゲーム『継ぎはぎの記憶 リバースデイ』が期間限定公演決定!|KAGENAZO
BILLIKEN CITY 新世界AR クロニクル
「BILLIKEN CITY ウォーキング」は、大阪の新世界と天王寺エリアで開催された街歩き型イベントです。AR体験やスタンプラリー、フォトコンテストなどの複数の企画を連動させています。ARスポットでは座長、駅員などに扮したビリケンさんが現れ、見る人を楽しませました。
複数の施策を連動させることで参加者の滞在時間を延ばし、地域への理解や愛着形成につなげています。体験と回遊を一体化させた構成が特徴です。
ARで蘇る1970年大阪万博「Immersive Dive into Expo’7」
「Immersive Dive into Expo’7」は、万博記念公園に設置されたAR体験スポットです。来訪者はAR技術を通して、1970年の大阪万博の会場風景やパビリオンを体感できます。没入型演劇「ツナグフィルム1970」と連動させることで、過去の万博を疑似体験できる構成です。
現地でしか味わえない体験にすることで来訪動機を強化し、歴史資産の再評価にもつなげています。過去と現在を結びつける演出が特徴のイベントです。
参考:万博記念公園「大阪万博55周年記念フェスティバル」を開催します!|大阪府
販売促進に関するARイベント2選

ここでは、販売促進に関するARイベントを2選紹介します。
ARさくらまつり in新宿髙島屋
「ARさくらまつり in 新宿高島屋」は、百貨店内で実施されたARイベントです。来店者はスマートフォンを使い、館内に現れる満開の桜をARで体験し、季節を先取りしたお花見を楽しみました。多言語対応を行うことで、訪日外国人観光客も参加しやすい設計としています。
買い物以外の来店動機を創出し、滞在時間を延ばし、館内の回遊を促進しています。空間そのものを演出に活用した事例です。
参考:新宿髙島屋で初のさくらAR!クラウドサーカスのARツール「COCOAR(ココアル)」が採用|Cloud CIRCUS
SUQQU春 カラーコレクションPOP UPでARメイク
「SUQQU春 カラーコレクション オンラインPOP UPイベント」は、AR技術を活用し、自宅にいながらメイク体験ができるイベントです。バーチャル会場を巡り、アイシャドウのカラー診断やARによるタッチアップを体験できます。
実際の仕上がりを画面上で確認できるため、購入前の不安を軽減できます。体験と購買の動線を一体化させることで、販売促進につなげている点が特徴です。
参考:パーフェクト社の「AR メイク」搭載、 SUQQUの2021年春新作アイテムが勢ぞろい! 初のオンラインPOP UPイベントにてARタッチアップ体験|PERFECT
まとめ

本記事では、ARイベント18選について解説しました。AR技術は、現実空間にデジタル演出を重ねることで、参加者に没入感のある体験を提供できます。目的に応じて表現方法を柔軟に設計できる点も特徴です。ARを活用したイベントは、話題性の創出だけでなく、来場者数の増加や地域内の回遊促進にもつながります。企画の狙いやターゲット層を明確にしたうえで、適切な演出を行うことが大切です。
紹介した事例を参考に、目的やターゲットに合った効果的なARイベントの企画を検討してみてください。

