没入型体験の企画例10選!イベントに取り入れる目的・効果も紹介

更新日:2026/03/16

この記事でわかること
  • 没入型体験をイベントに取り入れる目的・効果
  • 没入型体験イベントの事例
この記事の監修者:元親

観光地や施設を、日本で一番ワクワクする遊び場に変えたい!そんな想いで、その土地だけの魅力を「遊び」で引き出します。

目次

没入型体験とは、自身の五感を通じてのめり込んだ状態になる体験を指します。デジタルアートや音響・照明、非日常的な環境などの要素を取り入れ、自分が当事者としてその世界に入り込んだような感覚を味わうことができます。

本記事では、没入型体験の概要や、没入型体験をイベントに取り入れる目的、具体的な企画例10選を紹介します。

没入型体験とは

没入型体験とは、世界観の中に取り込まれたような感覚を持てる体験を指します。現実と非現実の境界線が曖昧に感じられたり、非日常的な環境に溶け込んだような感覚になったりする体験を通じて、世界観の中に没頭することができます。

従来の体験は、作り手と受け手が明確に分けられていましたが、没入型体験は受け手もその世界の中に取り込まれるような体験をすることができます。受け手がその世界の一部になることで、文字通り物語や空間を構成する要素となります。

具体的には、デジタルテクノロジーを活用したアートや演出の「プロジェクションマッピング」、物語の登場人物となって推理をおこなう「マーダーミステリー」、戦国時代の世界観の中で合戦アクティビティができる「チャンバラ合戦」などが挙げられます。

また、日本には「イマーシブ・フォート東京」が没入型体験施設として存在します。映画のセットのような空間の中で役者が表現し、そのなかの構成要素として没入することができます。

没入型体験をイベントに取り入れる目的・効果

没入型体験を取り入れたイベントを実施することで、体験に対する満足度の向上や、宣伝、滞在時間の延長などにつながりやすくなります。

以下では、没入型体験を企画に取り入れたイベントを実施する目的や効果について紹介します。

経験価値が高まる

没入型体験を取り入れることで、参加者の経験価値を高められます。経験価値とは、感動や喜びなどの五感や心理などに関する価値を指します。没入型体験では、参加者が受け手ではなく、当事者として体験できるため、特別な感動や喜び、高いワクワク感などにつながるため、経験価値が高いとされています。

経験価値が高いと、ファン化につながりやすくなります。ファン化とは、ブランドやサービスなどが好きになっている状態を指します。経験価値を高めることで、イベントに対する信頼や、熱心なリピートなどにつながります。

口コミで認知が拡大する

没入型体験では、当事者としての特別な体験が得られ、感動や喜びを得られるため、他者に伝えたいという欲求が生じやすくなります。参加者が「誰かと分かち合いたい」、「誰かにおすすめしたい」と思うことで、SNSや口コミサイトなどに好意的な投稿につながり、認知の獲得につながります。

没入型体験が口コミで広まる要素は下記の6つであるとされています。

  1. 発信することで自分の印象が良くなる
  2. 誰かの役に立つ情報である
  3. 気持ちが高ぶっている
  4. 目につきやすくわかりやすい
  5. 記憶に残るトリガーがある
  6. ストーリーがある

没入型体験には、口コミが広まる要素が詰まっており、SNSやLINEなどで広まりやすいといえます。SNSのハッシュタグやシェアのキャンペーンと組み合わせ、さらに認知が広がりやすくなるように工夫すると良いでしょう。

滞在時間の延長につながる

没入型体験の要素を企画に盛り込むことで、参加者のイベント会場における滞在時間を延ばす効果が期待できます。例えば、AR体験をして、ゲームの中に入ったかのような没入感が得られたとします。その特別な体験を通じて非日常的な感覚が得られ、「少しでも長く体験していたい」、「まだ日常に戻りたくない」という欲求が表れやすくなります。

商業施設や没入型体験ができるイベントを開催すれば、体験を終えた後も日常的な没入感が残り、余韻に浸ることができます。そうした余韻に浸る時間は、その場所に留まる理由となり、結果的に商業施設への滞在時間の延長にもつながると期待できます。

没入型体験の企画例10選

ここからは、イベントに適した没入型体験の具体的な企画例10選を紹介します。

AR体験

AR体験は、現実の風景にデジタル情報を重ね合わせて表示するAR(拡張現実)で、現実世界を拡張したかのような視覚体験ができる技術です。

例えば、スマートフォンのカメラを向けた際に、実際の場所にデジタル映像が加わり、現実世界が拡張されたような体験ができます。具体的には、謎解き・宝探しや、デジタルスタンプラリー、ウォーキングなどがあります。また、ヘッドマウントディスプレイを頭部に装着して、視界の中にデジタル映像を見ながらARスポーツを楽しめる「HADO」などのアクティビティも例として挙げられます。

ARで現実世界を拡張することで、別世界に入り込んだかのような体験ができるため、没入感を得やすくなります。また、自身が当事者となって主観を見ることができるため、感動や喜びが増します。経験価値が高い体験を通じて、満足度を向上させることができます。

AR体験の特徴

  • 現実世界を拡張したような特別な体験ができる
  • スマートフォンなどのデバイスを使用して参加者が手軽に体験できる
  • 観光地や商業施設などの場所の魅力を活かした演出が可能

プロジェクションマッピング

プロジェクションマッピングは、建物などに実物に映像を投影し、幻想的な空間を演出する手法です。建物が動いているように見えたり、壁一面が海の中に見えたりするなどのダイナミックな演出によって、非日常的な体験ができます。

プロジェクションマッピングは、立体映像の制作会社やイベント会社などに依頼することで実施可能です。

プロジェクションマッピングの特徴

  • 建物や壁面に立体的な映像を投影するダイナミックな演出
  • 音響や照明と連動させてストーリー立てた演出も可能
  • 視覚効果により没入感が高まる仕掛けがある

マーダーミステリー

マーダーミステリーは、参加者が物語の登場人物になりきり、事件の犯人捜しや自身の目的達成を目指す体験型の推理ゲームです。参加者の一人ひとりに個別の台本を配り、その背景や秘密を抱えながら他の参加者と対話をしながら推理を進めていきます。

自分自身が物語を構成する一員となり、フィクションの世界の中で当事者となるため、高い没入感を持つことができます。マーダーミステリーごとに物語が決まっているため、1つにつき1回しか体験することができません。また、一緒にマーダーミステリーをおこなう人によっても展開が異なるため、「一期一会の体験」ができるとされています。

年間1450件以上のイベントを実施している株式会社IKUSAでは、独自のマーダーミステリーを提供しています。マーダーミステリーの実施については、ぜひお気軽にご相談ください。

マーダーミステリーの特徴

  • 参加者一人ひとりに役割が与えられ、物語の登場人物として振る舞う
  • 他の参加者との対話や証拠集めを通じて事件を解決する
  • シナリオの結末を知ってしまうため、一度しか遊べない限定性がある

チャンバラ合戦

チャンバラ合戦は、スポンジ製の刀で相手の腕についた「命」と呼ばれるボールを落とし合う合戦アクティビティです。 自軍が勝利するために仲間と協力し、戦略を立てながら、合戦に挑みます。また、合戦場には戦国時代の世界観を取り入れた障害物などが配置され、MCやスタッフが甲冑や衣装を見につけるため、没入感が高い状況を演出します。

チャンバラ合戦では、まず軍議を行い、仲間たちと協力して戦略を立てます。当たっても痛くないスポンジ製の刀を使用するため安全に実施することが可能で、5歳以上の子どもから大人まで一緒に合戦を体験することができます。また、自身が当事者となって取り組むアクティビティであるため、没入型体験の要素も含まれています。

チャンバラ合戦は、株式会社IKUSAが提供するイベントコンテンツです。イベントでの活用については、ぜひお気軽にご相談ください。

チャンバラ合戦の特徴

  • スポンジの刀を使用し、安全に没入して合戦を体験できる
  • チームで戦略を立てる軍議により高い連帯感が生まれる
  • 戦国時代などのテーマに沿った世界観に没入できる

周遊型謎解きゲーム

周遊型謎解きゲームは、商業施設や観光地などを舞台として、隠された手がかりを探しながら謎解きを進めていく体験型アクティビティです。参加者は専用の地図や冊子を持ち、実際にその場所を歩き回りながら謎を解き明かしていきます。

周遊型謎解きでは、自身が物語の主人公になれるため、当事者として没入体験ができます。商業施設や観光地を周遊して謎解きをするため回遊性を高められ、その土地の歴史や文化に触れながら物語を楽しめるため、観光プロモーションや回遊性向上のための取り組みとして活用されています。

株式会社IKUSAでは、さまざまなパッケージの周遊型謎解きゲームを提供しています。また、社内に謎解きクリエイターが在籍しているため、オリジナルの謎解き制作も可能です。

周遊型謎解きゲームの特徴

  • 商業施設や観光地を歩き回って謎を解くアクティビティ
  • 自身が主人公となって没入して謎解きを楽しめる
  • チェックポイントを巡って商業施設や観光地の魅力が伝わる

リトリート

リトリートは、日常生活から離れた環境に身を置き、心身をリラックスさせた状態で自分自身を見つめ直す没入体験です。自然豊かな場所や、静かな場所などでリラックスすることが主旨であり、落ち着いた状態で集中することができるため、研修などでも活用されています。

リトリートでは日常生活から離れることが重要であるため、スマートフォンやタブレットなどのデジタル機器を使用しないことがポイントとなります。その土地の建物や、地産地消の食べ物、自然環境などに触れる体験を通じて、安らぎを感じながら没入することができます。

また、リトリートでは集中して取り組むことが促されるため、ワークショップの実施が適しています。伝統工芸品を作る体験など、没入して楽しめるワークショップを取り入れるのがおすすめです。

リトリートの特徴

  • 日常を離れた非日常的な環境で心身をリラックスさせることができる
  • デジタル機器を使用せずに集中して没入体験ができる
  • 自然体験やヨガなどの土地や環境を活かした企画を立てられる

伝統文化体験

伝統文化体験は、茶道や書道、陶芸などの文化に触れ、所作や精神性を実感しながら没入する体験型の企画です。職人のこだわりや文化の歴史的背景を学びながら体験することで、日常生活では得られない没入感が得られます。

伝統文化体験の種類としては、以下が例として挙げられます。

  • 茶道
  • 和菓子作り
  • 精進料理
  • 陶芸
  • 染物
  • 和紙作り
  • 織物
  • 金継ぎ
  • 写経
  • 伝統芸能
  • 武道

伝統文化は、体験することではじめて得られる経験価値があり、実体験が重要となります。そのため、参加者自身が当事者となり、没入して体験することで、さまざまな魅力を感じることができます。伝統文化は継承されていく必要があり、社会貢献につながることもポイントです。

伝統文化体験の特徴

  • 職人の技術や文化の背景に触れて参加者が伝統文化を学べる
  • 静寂や所作への集中を通じて没入体験ができる
  • 日本の伝統的な価値観や美意識などの魅力が参加者に伝わる

バーチャルツーリズム

バーチャルツーリズムは、VR技術などを活用して、世界各地の観光地や宇宙などの旅行を疑似体験することができる体験型企画です。360度見渡せるVR映像と音響により、リアリティのある旅行体験ができることが特徴です。

バーチャルツーリズムの旅行先はさまざまで、実在する観光地に限られません。例えば、宇宙、アニメやゲームの世界などもバーチャルツーリズムの候補となります。VR映像と音響を作ることで、バーチャルの要素が強い体験作りをすることが可能です。

バーチャルツーリズムの特徴

  • VR技術によって旅行を疑似体験できる
  • 360度の視界と立体音響によってリアリティのある没入体験が得られる
  • 宇宙やアニメ・ゲームなどのバーチャル世界への旅行も実現できる

マインドフルネス瞑想

マインドフルネス瞑想は、自身の呼吸に意識を傾けることで、「今」に集中させる瞑想の手法です。雑念を除外して、「今」だけに集中することができるため、没入体験が得られます。また、雑念を振り払ってネガティブな感情や思考が呼び起されないようにすることがマインドフルネス瞑想の主旨であるため、心身をリラックスさせたり、ポジティブ思考に集中させたりする効果も期待できます。

マインドフルネス瞑想のやり方はシンプルで、あぐらをかいて座り、背筋を伸ばして、自身の自然な呼吸に意識を集中させます。余計なことを考えずに「今」に集中することがポイントで、何かが頭に浮かんだら呼吸に集中し直して雑念を振り払います。マインドフルネス瞑想は内側から美や健康につなげることが期待されるアクティビティであり、ポジティブ思考やリラックスにつながります。

マインドフルネス瞑想の特徴

  • 呼吸に意識を集中させて自然と没入体験ができる
  • ネガティブな考えを振り払ってポジティブ思考やリラックスにつながる
  • 広いスペースを必要とせず、短時間で没入体験ができる

音浴

音浴は、クリスタルボウルやシンギングボウルなどの楽器から発せられる音の振動に包まれ、音の中に浸るような感覚を味わう没入体験です。音楽を聴くというよりも、音が体に響く振動を感じ取ることがポイントとされています。また、リラックス効果が期待される光セラピーと組み合わせた音浴体験も実施されています。音と光が体に与える影響により、心理的なストレスを軽減させたり、リラックスさせたりする効果が期待できます。

音浴では、クリスタルボウルを使用することが一般的です。また、クリスタルボウルの他に、シンギングボウル、カリンバなどを併用する場合もあります。クリスタルボウルとは、天然の水晶を使用して作られたお椀型の楽器を指します。鐘の音のような音と振動が特徴で、心を落ち着けることができます。音浴では音と振動に意識を集中させることができるため、没入体験になります。

音浴の特徴

  • 音や振動を全身で感じ、意識を集中させて没入体験ができる
  • クリスタルボウルの音に意識を傾けることで心身がリラックスした状態を促す
  • 日常生活の喧騒から離れて非日常的な体験ができる

まとめ

没入型体験は、参加者が当事者となって体験することで、経験価値が高くなることが特徴です。また、口コミが広まる要素との結びつきが強く、イベントで活用することで認知拡大やリピーターにつながることもポイントとなります。

没入型体験をイベントに取り入れることを検討している方は、ぜひIKUSAにご相談ください。

この記事を書いた人

あそぶ編集部

集客・回遊・PRの課題を遊びの力で解決するコンテンツを日々発信しています。