廃校イベントの企画例23選!体験系や防災系などに分けて紹介

更新日:2026/03/26

この記事でわかること
この記事の監修者:元親

観光地や施設を、日本で一番ワクワクする遊び場に変えたい!そんな想いで、その土地だけの魅力を「遊び」で引き出します。

目次

少子化に伴い、全国では毎年約450校程度の廃校施設が生まれているといいます。文部科学省では、2010年に「〜未来につなごう〜『みんなの廃校』プロジェクト」を立ち上げており、廃校を活用したイベントはいまや国も推進するものとなっています。廃校は、教室や中庭、プール、体育館などの空間がイベントに使いやすいだけでなく、独特のノスタルジーや体験を提供する、イベントに活用しやすい施設といえるでしょう。

そこで本記事では、廃校イベントの企画例を、体験系・防災系・地域活性化系・音楽系・アート系・子ども向けの6つに分類し、計23選紹介します。

参考:〜未来につなごう〜「みんなの廃校」プロジェクト|廃校施設・余裕教室の有効活用|公立学校の施設整備|学校等の施設設備|教育|トップ|文部科学省

【体験系】廃校イベントの企画例3選

ここから、廃校で開催された体験系イベントの企画例を3選紹介します。

放課後フェス

東京都世田谷区の廃校で、多くの大人が持つ思い出の放課後を再現したイベントです。仕事に関係のない新しいつながりや趣味に没頭する時間が減る大人に向けて、趣味や思い出などの共通点をきっかけとしたつながりを生むことを目指して開催されました。

芸人のお笑いステージや同世代交流エリアのほか、青春をもう一度体感できるエリアとして、文化祭の出し物を模した部活・ゲームエリアを展開しました。

参考:コンテンツ|放課後フェスとは?|放課後フェス|YOUTRUST(ユートラスト)

あの職員室

2025年11月15日〜2025年12月7日まで、東京都の飯田橋の廃校で開催された体験型展示イベントです。「15年前の“とある中学校”の職員室」を再現し、学級日誌や生徒の反省文、没収された私物など3,000点を超える美術小物を展示しました。

展示を通して、来場者一人ひとりが、かつて自分が過ごした中学生時代を懐古する場を展開し、ノルタルジックな感情体験の機会を提供しました。

参考:飯田橋の学校跡地で開催中の体験型展示「あの職員室」好評につき12月7日まで会期延長が決定|PR TIMES

たゆたう

東京都奥多摩の廃校をリノベーションしたOKUTAMA+(オクタマプラス)で開催されたイベントです。イベントでは、音楽ライブや、飲食ブース、物販を展開したほか、モルック・シンセサイザー体験ワークショップも実施しました。

また、イベントのみ参加できるチケットと同時に、施設で宿泊できるイベントチケットも販売し、施設空間を最大に活用した事例といえます。

参考:About|たゆたう

【防災系】廃校イベントの企画例4選

以下では、廃校で開催された防災力を向上するイベントの企画例を4選紹介します。

高まち防災デイキャンプ

東京都の高島平で地域防災力の強化を目指し、廃校となった小学校で開催されたイベントです。外遊びと防災を結びつけた遊び体験プログラムや、地震の揺れを体験する超震車・火災の煙体験ハウスなどの体験を提供することで地域住民の関係づくりを助け、地域コミュニティの強化を図りました。

また、小型重機ユンボや災害時に役立つロープワークのワークショップなど、さまざまな企画を実施しました。

参考:高まち防災デイキャンプを開催します|トピックス|HOME|UDCTakアーバンデザインセンター高島平

冬フェスタ2024〜避難所ってどんなところ?どんなことが大変?〜

2024年12月21日に静岡県浜松市で廃校となった小学校の体育館で開催された防災イベントです。イベントでは、津波避難について考える劇やクイズラリー、避難所用パーテーションを用いた脱出ゲームなどさまざまな防災ワークショップを展開しました。

イベントには、高校生たちが園児や小学生を対象に企画立案するなど、地域の人がコミュニケーションを取る機会にもなった事例です。

参考:冬フェスタ2024~避難所ってどんなところ?どんなことが大変?~|開催報告|はまぼ〜日記|ホーム|浜松市防災学習センター

孤立集落(ミニ)サバイバル合宿2024 at TSUBAKI

2024年8月8日、9日に和歌山県西牟婁郡(にしむろぐん)の廃校となった小学校で開催された合宿形式の災害対策ワークショップです。「災害のメカニズム・対応について学ぶ」「避難所での一夜を体験する」ことなどを目指して開催されました。

参考:(中学生向けイベント)孤立集落(ミニ)サバイバル合宿 2024 at TSUBAKI 終了|Event|東京大学生産技術研究所附属災害対策トレーニングセンター

防災フェスタ

2025年3月9日に、東京都中野区の廃校となった小学校で開催された防災イベントです。イベントでは、陸上自衛隊現役自衛官による防災講座や、災害派遣の現場で使われる機材の展示・紹介、バッテリー付き冷蔵庫・トイレの展示・説明のほか、防災クイズなど参加型の企画も展開しました。

参考:3月9日防災フェスタ|地域情報|ホーム|鷺宮区民活動センター運営委員会

【地域活性化系】廃校イベントの企画例6選

ここからは、廃校で開催された地域活性化を促すイベントの企画例を6選紹介します。

木更津ジビエフェス in ETOWA KISARAZU(エトワ木更津)

2025年11月1日に、千葉県木更津市が所有する廃校施設のエトワ木更津で開催されたイベントです。木更津市内及び周辺地域で捕獲・適切に処理・加工されたイノシシ・シカ肉の消費拡大を目的として、地域活性化を図り、地域住民や来街者がジビエ文化に親しむコンテンツを展開しました。

参考:廃校を活用したアウトドアリゾート『ETOWA KISARAZU』と木更津市が連携「木更津ジビエフェス in ETOWA KISARAZU」開催(ニュースリリース)|PR TIMES

第15回校境なき文化祭

「廃校をもっと身近に」を理念に掲げる廃校文化祭実行委員CSFが開催した、廃校を活用するイベントです。給食を提供する飲食ブース、お化け屋敷・巨大すごろくといったゲームコンテンツのほか、ゲストを招いたステージ企画などさまざまな企画を展開し、当日は約600人が来場したといいます。

また、地域の飲食店の出店もあり、廃校イベントを通して地域活性化に寄与した事例といえるでしょう。

参考:第14回校境なき文化祭|過去イベント紹介|廃校文化祭実行委員会CSF

廃校しずく祭

廃校文化祭実行委員CSFが開催した、廃校活用の可能性を広く発信する夏祭りイベントです。イベントでは、焼きそばやかき氷、輪投げなど夏祭り定番の出店のほか、スライムづくりの体験ワークショップを展開しました。

また、ステージ企画では地域の人や学生によるパフォーマンスを行い、地域のつながりを深化させるとともに、廃校の魅力を伝える事例です。

参考:廃校しずく祭|過去イベント紹介|Home|廃校文化祭実行委員会CSF

ふまるしぇ

2025年12月7日に、千葉県香取市の廃校となった小学校で開催された地域活性化イベントです。前回開催時には来場者数が約2,000人に上ったイベントで、地域活性化が期待できる交流拠点として廃校を活用する取り組みとして注目を集めているといいます。

イベント当日には、キッチンカーによるグルメの販売、地元の野菜・花、ハンドメイド雑貨の出店のほか、ワークショップや親子で参加できる体験企画など幅広い企画が展開されました。

参考:廃校利活用で地域活性へ繋げる!廃校が“未来のにぎわい拠点”に「 旧香取市立府馬小学校」が舞台 第2回 府馬×マルシェ【ふまるしぇ】 2025年12月7日開催!|PR TIMES

SOEDA-LAN(ソエダラン)

2025年12月13日、14日に福岡県添田市の廃校となった小学校を舞台に開催されたeスポーツを活用した地域活性化イベントです。人口減少が進行する地域において、地元に根づいて、継続的な実施が可能なeスポーツ事業の構築を目指して開催されました。

イベントでは、来場者参加型のゲームイベントやプロ選手による対戦会、eスポーツ・VR・レトロゲーム・麻雀・ボードゲーム体験コーナーなどを展開しました。

参考:【イベントレポート】廃校がeスポーツで復活!人口7,500人の町に2,000人が熱狂——福岡・添田町「SOEDA-LAN」の挑戦|ニュース|ESPORTS WORLD Powered by AKRacing

海との暮らし、あおのクラフトマルシェ

2024年11月24日に鹿児島県鯖江町の廃校となった中学校で開催されたハンドメイドイベントです。あらゆるジャンルのクリエイターと生活者がネットで直接作品を売買できるオンラインマーケットプレイスを運営する株式会社クリーマが開催しました。

イベントでは、鯖江の自然をイメージしたファッションアイテムや、革小物・羊毛フェルトといったハンドメイド作品のほか、地元の果物を使ったジャムなどが出店されました。

参考:海との暮らし、あおのクラフトマルシェ|イベント一覧|Creema

【音楽系】廃校イベントの企画例2選

以下では、廃校で開催された音楽系イベントの企画例を2選紹介します。

HIGH校CAMP

2025年9月6日、7日に群馬県利根郡の廃校をリノベーションした「泊まれる学校 さる小」で開催された音楽フェスです。廃校の環境を生かして中庭・図工室・プールなどで音楽ライブを開催し、実際にプールに入水できる時間も設けました。

また、教室では怪談家による学校にまつわる実話怪談イベントを実施するなど、ロケーションを最大限に生かしてコンテンツを展開した事例です。

参考:Time Table|TOP|HIGH校CAMP

ハズミズム2025

2025年11月8日に愛媛県今治市の廃校となった小学校で開催された音楽フェスティバルです。小さな子どもを連れたファミリー層でも気疲れすることなく、思う存分音楽を楽しんでもらいたいという思いから2013年にスタートしました。

イベントでは、音楽ライブのほかに、子どもと参加できるワークショップやマルシェを実施したり、おむつ替えスペース・授乳スペースを用意したりすることで子どもとの参加を歓迎するイベントとして展開しました。

参考:MESSAGE|ABOUT|ハズミズム2025

【アート系】廃校イベントの企画例4

ここからは、廃校で開催されたアート系イベントの企画例を4選紹介します。

丸森オープンアトリエ2025

2025年10月19日〜2025年10月26日に、宮城県伊予郡の廃校となった小学校で開催されたイベントです。会期中は、宮城県出身の前衛美術家や彫刻家の作品展示が実施され、地域の子どもたちが芸術に触れる機会を提供しました。

また、体験ワークショップや講座として、押し花づくりや陶芸教室の公開制作、地域資源アーカイブなども公開され、地域交流の場としてもつながっていく事例といえます。

参考:10/26まで★丸森オープンアトリエ2025 |イベント情報|WEEKEND MARUMORI週末の丸森

OPPES(オッペス)倉庫美術館

2025年11月29日、30日に千葉県香取郡の廃校となった小学校を舞台に開催された美術展です。オッペスとは、日本の現代アートにおける「制作と廃棄」のサイクルや東京中心主義、廃校活用の方法に問いを投げかけるプロジェクトです。

アーティストから作品を無償で預かり廃棄問題の解決につなげる代わりに、地域での展示件を得るという仕組みで、アーティストと地域社会の両者に価値を生む事例です

参考:芸術祭の「その後」を引き受ける”実践的倉庫”が千葉県・東庄町の廃校に2日間限定で出現!<11/29-30 OPPES倉庫美術館>|PR TIMES

サキア アートデイズ2025

2025年8月9日〜2025年9月21日に兵庫県淡路島の廃校となった小学校で開催された体験型のアートイベントです。アーティストによる体験ワークショップやアート展示のほか、最終日にはライブイベントなど五感で体感するアート空間を展開しました。

参考:淡路島の体験型アートイベント サキア アートデイズ「瓦の音楽祭」兵庫県・淡路市から後援決定!|PR TIMES

政和(せいわ)アートフェス2025

2025年7月19日〜2025年8月31日に、北海道雨竜郡の廃校となった小学校で開催されたアートイベントです。地元で活躍するアーティストや道内で活躍するアーティストの作品の展示、体験できるアート空間の演出などを展開しました。

北海道の自然の中を生かして、実際にアート作品に触れることができる空間を作り出しした事例です。

参考:1. 政和アートFes概要|政和アートFesとは|ホーム|政和アートFes

【子ども向け】廃校イベントの企画例4選

以下では、廃校で開催された子ども向けイベントの企画例を4選紹介します。

コドモデパート

2026年2月7日、8日に東京都世田谷区の廃校を活用して作られた複合施設HOME / WORK VILLAGE(ホームワークビレッジ)で開催された子ども向けのイベントです。子どもたちが店長となって運営するデパートというストーリーのあるイベントを展開しました。

会場では、100種類以上ある素材の中から好きな材料を選び、オリジナルの作品を作るワークショップを実施し、子どもたちの創造力を刺激する創作体験を提供した事例です。

参考:ABOUT|HOME/WORK VILLAGE

廃校へ行こう!

2024年9月21日〜2024年9月23日に、野外教育事業を行う合同会社PAISが小中学生を対象に開催したイベントです。子どもたちには今しかできない体験をしてもらい、保護者には束の間の休息を提供するイベントとして展開されました。

イベントでは、廃校の中や周辺の探検やイベント中の校則を子どもたちで決定するプログラムを行うことで、子どもたちの自律を促す環境を提供した事例です。

参考:廃校へ行こう!|これからの活動予定|Pais

【じっくりラボ】食品サンプルづくり

東京都杉並区の廃校をリノベーションした科学体験施設IMAGINUS(イマジナス)で開催されたワークショップです。溶かしたロウを用いて、えび天・レタス・焼き芋などの食品サンプルを作るワークショップを実施しました。

その他、3Dスキャナーと3Dプリンターで胸像を作るワークショップや好きな実験工作を楽しめる企画など、さまざまな企画が展開されています。

参考:1月【じっくりラボ】食品サンプルづくり|イベント|TOP|IMAGINUS|未来をつくる杉並サイエンスラボ

カラフル・パワフル・ひろせフル3rd. みんなでつながるスポレク!〜笑顔と楽しさ広がる1日を〜

2024年11月16日に、「旧広瀬小学校活用プロジェクト」の一環として開催されたイベントです。イベントでは、地元の生徒によるライブパフォーマンスやスポンジで行うチャンバラ、玉入れなどのスポーツレクのほか、校内を巡るスタンプラリーや焼き芋など多彩な企画を展開しました。

参考:【開催案内】廃校となった小学校に再び子どもたちの声を! 「つながり」がテーマのスポーツレクを開催|お知らせ|TOP|麗澤大学

参考:国民スポーツ大会|国際競技力の向上|政策|トップ|スポーツ庁

まとめ

ここまで廃校イベントの企画例を、体験系・防災系・地域活性化系・音楽系・アート系・子ども向けの6つに分類し、計23選紹介しました。廃校イベントでは、廃校だからこそ提供できる特別感のある体験を展開することで、子どもから大人まで楽しんでもらえるイベントになるでしょう。廃校イベントの企画に迷ったら、ぜひ本記事をご活用ください。

この記事を書いた人

あそぶ編集部

集客・回遊・PRの課題を遊びの力で解決するコンテンツを日々発信しています。