地域活性化イベントの成功事例20選!文化・魅力・防災などの特徴別に紹介

更新日:2026/03/26

この記事でわかること
この記事の監修者:元親

観光地や施設を、日本で一番ワクワクする遊び場に変えたい!そんな想いで、その土地だけの魅力を「遊び」で引き出します。

目次

地域活性化イベントとは、地域に活気を生むために開催されるイベントのことです。地域が持つ自然・文化などの魅力を発信して、地域内で愛着醸成を図ったり地域外から人を呼び込んだりすることで、人口減少や都市部への人口流出を防ぐ効果が期待されています。

そこで本記事では、地域活性化イベントの成功事例を、文化に触れる・魅力を発信する・防災力を向上する・関係人口を増やすという4つの特徴ごとに分類し、計20選紹介します。

【文化に触れる】地域活性化イベントの成功事例6選

ここからは、街の文化を楽しむ地域活性化イベントの成功事例を6選紹介します。

みなみあおやま こどもアートウォーク―「こども」と「まち」の“好き”が交わる、発見いっぱいの2日間|東京都

東京都港区南青山エリアを舞台に開催された、アートを楽しむ回遊型のイベントです。南青山エリアに拠点を持つ企業・施設・店舗がレクチャーや音楽会、青山の自然や建築・史跡を巡るプログラムを実施し、短時間の制作ワークショップからじっくり楽しむコンサートまで子どものペースにあわせて展開しました。

また、アーティストによるワークショップや展示、トークショーも行うなかで、作り手との関わりやものづくりの仕組みを知る機会を提供しました。

参考:みなみあおやま こどもアートウォーク 「こども」と「まち」の”好き“が交わる、発見いっぱいの2日間を初開催!|PR TIMES

大江戸すみだ職人展|東京都

東京都墨田区のすみだ北斎美術館MARUGEN100で開催された体験型展示イベントです。墨田区の伝統を継承する職人たちが技を披露する製作実演や工芸体験を実施しました。工芸体験では、染物体験・小さな畳作り・木版画の摺り体験・北斎柄の屏風作りなど子どもから大人までが楽しめる企画を展開しました。

また、参加している職人と実際に話すことも可能で、2024年開催時には、約1,300人の来場があったといいます。

参考:これぞ墨田の職人技!世界に誇る伝統の体験型展示会「大江戸すみだ職人展」9月18日より開催|PR TIMES

桜日和のしのばず和めぐり広場2025|東京都

東京都上野の不忍通り三角広場で開催された、和の文化に親しむ地域活性化イベントです。老舗和菓子店の団子をその場で焼いて味わうことができる火鉢と、畳でゆっくり過ごせる小上がりスペースを数日限定で設けました。

その他、帯結びや書道などの体験ワークショップ、歴史にまつわるトークイベント、地域のグルメを楽しめる屋台を展開しました。お花見と一緒に、地域を楽しめる事例です。

参考:桜日和のしのばず和めぐり広場2025|不忍通り三角広場

参考:桜咲く不忍池のほとりで「和」を楽しむ期間限定スペース|PR TIMES

千葉国際芸術祭2025|千葉県

春から冬までを会期として千葉県千葉市で開催された、地域の可能性を開く市民参加型のアートプロジェクトです。2025年に「ちから、ひらく。」をテーマに初めて開催し、国内外のアーティストによる計37本の市民参加型アートプロジェクトを実施しました。

また、会期中の秋には、アートプロジェクトで作られた作品を鑑賞できる集中展示・発表期間も設けることで、制作に参加した人だけでなく、来街者が市内を回遊するきっかけや市内外の人々の交流が生まれる機会を作り出したことにも寄与した事例です。

参考:千葉芸術祭2025(PDF)|令和7年度 実施計画書

参考:市民参加型アートプロジェクトの祭典「千葉国際芸術祭2025」、参加アーティストと詳細会期が決定!|PR TIMES

とよはし街かど文化祭sebone 2025|愛知県

愛知県豊橋市で毎年開催されているアートイベントです。街の各所で、市内外のアーティストによるアート作品の展示やハンコづくり・折り紙アート・焼きごてアートなどのワークショップ、ステージパフォーマンスなどを実施しました。

そのほか、豊橋の街をフィールドとして、土地の利用調査や住民のヒアリング・まちづくり活動を行う地元大学の学生による活動発表と街歩きワークショップを実施し、街の魅力を探求する機会を提供しました。街の各所を会場とすることで、回遊性と滞在時間延伸に効果が期待できるだけでなく、地元学生の活動を知ることで愛着醸成にもつながり得る事例です。

参考:街歩きしながらアートに触れる!とよはし街かど文化祭「sebone」で芸術の秋を楽しもう|PR TIMES

市場街(いちばまち)|富山県

「ものづくり」をテーマに、富山県高岡市の中心市街地から周辺の工房を会場として開催された複合イベントです。伝統的な町並みを生かした作品展示や街歩き、マルシェなど街の魅力を体験できる企画のほか、工房見学・ワークショプ・職人と話せるバーなど作り手との距離を縮めるイベントを開催しました。

また、市内で代々続く銅器を製造する製作所が展開するライフスタイルブランドのショールームでは、商品を体感しながらカフェを楽しめるギャラリー&カフェバー企画を実施し、実際に商品を購入することも可能で、地域経済活性化にも寄与する事例といえます。

参考:ABOUT|TOP|市場街

参考:feel KISEN Café with DANNY’S HONEY |EVENT|TOP|市場街

【魅力を発信する】地域活性化イベントの成功事例5選

以下では、地域の魅力を発信する地域活性化イベントの成功事例を5選紹介します。

多摩ランタンフェスティバル2025|東京都

2019年から7年連続で東京都多摩市豊ヶ丘・貝取エリアの商店街で開催されているイベントです。使ってない建物を活用するために生まれた「J Smile 多摩八角堂」に200個のランタンを飾ってライトアップされたほか、キッチンカーやウォークラリー、ライブパフォーマンスなど多彩な企画を実施しました。

メインイベントでは、地域のアーティストと子どもたちが手づくりしたコスチュームを装い、楽団とともに練り歩くパレードも行い、市民参加型の交流フェスとして展開しています。

参考:東京・多摩ニュータウンを照らすベトナムランタンの大夜市「多摩ランタンフェスティバル2025」開催|PR TIMES

参考:ランタンフェス2025(PDF)

Marunouchi Street Park 2025 Winter(丸の内通りパーク)|東京都

東京都丸の内野中通りを舞台に開催された地域の賑わいを生み出すイベントで、2025年の冬で15回目の開催です。丸の内エリアで働く人々や来街者にとって、道路などの公共空間を滞在・回遊しやすい空間にすることを目的に街の活用方法を検証しました。

クリスマスツリーの設置のほか、クリスマスの定番メニューを提供する飲食店や会場エリアの店舗・ホテルと連携した物販・飲食店舗が出店しました。丸の内の定番イベントとして定着することを見据えて展開しているイベントです。

参考:「Marunouchi Street Park 2025 Winter」実施|PRESS RELEASE|大丸有INDEX

参考:Top|Marunouchi Street Park 2025 Winter

TOKYO BLOCKS PARK!|東京都

地域に根ざした個性的なお店が軒を連ねる東京都八重洲・日本橋エリアの路地空間を活用した期間限定の地域活性化イベントです。体験型のデジタルアートや照明装飾、廃材を活用した移動式屋台などを設置し、開放的に演出することで集客につなげる仕掛けを展開しました。

人が多く行き交う東京駅にもっとも近い路地では、体験型のデジタルアートを展開することで会場のゲート的な役割を持たせて、ほかの路地空間に誘導することが期待できます。エリア内で複数の会場が離れた場所に位置する場合に、参考にしやすい事例といえるでしょう。

参考:東京駅前八重洲・日本橋の路地を“まちのシンボル”に「TOKYO BLOCKS PARK!」10月22日より開催|PR TIMES

彼誰時の忘れ人(かわたれどきのわすれびと)|埼玉県

埼玉県長瀞(ながとろ)町を舞台に開催されたイマーシブ観光体験イベントです。長瀞町を巡りながら自然・文化・歴史などに触れてもらうことで、観光宿泊や周遊を促進し、地域の新しい魅力を発信することを目指して開催されました。

長瀞町の自然・観光をテーマにしたオリジナルストーリーで、本イベントだからこそ体験できる特別感を提供した事例です。

参考:【埼玉県長瀞町】埼玉県初のイマーシブ観光体験イベント「彼誰時の忘れ人(かわたれどきのわすれびと)」開催決定!記者発表会を3月10日に実施予定|ニュース|トップ|株式会社イマーシブ・ラボ

かまくら祭 in 蓼科(たてしな)東急|長野県

長野県茅野市の東急リゾートタウン蓼科が開催したイベントです。冬期は休業する蓼科東急ゴルフの敷地を活用し、蓼科の雪景色と星空を体感してもらう企画を展開したほか、会場に並べた小ぶりのかまくらにキャンドルを灯し、本イベントならではの風景を作り出しました。

また、かまくらやキャンドル作りの体験ワークショップや、雪遊び、夜には星空観察会を実施することで滞在時間延伸を図りながら、家族で安心して季節の魅力を体験できる場を提供しました。

参考:冬の星空とキャンドルが照らす美しく幻想的な世界を体験 「かまくら祭 in 蓼科東急」開催|PR TIMES

【防災力を向上する】地域活性化イベントの成功事例3選

ここからは、地域の防災力向上を促進した地域活性化イベントの成功事例を3選紹介します。

防災フェスタ2025|東京都

2025年8月31日に東京臨海広域防災公園で開催された防災イベントです。車椅子使用者・視覚障害者の避難介助を学ぶ講座や、普段は隅田川などで運行している水上バスで避難を体験するツアー、大学生防災ボランティアの活動を紹介したパネル展示などを行いました。

そのほか、目が不自由になった視界を体験する視覚障害簡易シミュレーションゴーグルを作るワークショップを開催し、災害が起こったときに視覚障害を持つ人が困ること・不安になることを知るきっかけを提供しました。

参考:防災フェスタ2025|イベント情報|トップページ|東京臨海広域防災公園

ぼうさい夏市|東京都

東京都中野区ではじめて開催された防災に特化したイベントです。当日は、防災井戸やマンホールトイレなどが整備された防災機能を持つ川島公園で開催され、防災設備の使い方・実演のほか、地震の揺れを体験できる超震車・火災の煙を体験できる煙幕ハウス・消化器の噴射体験などを実施しました。

また、段ボールベッドづくりや消防車の乗車体験も行い、子ども連れのファミリー層などが集まったといいます。地域の防災設備を周知しながら、防災を身近に感じてもらう機会を提供した事例です。

参考:【特集】防災でまちづくりを! 「ぼうさい夏市」で地域がつながる 弥生町三丁目周辺地区(東京都中野区)|UR都市機構の情報誌[ユーアールプレス]2023 vol.75|UR都市機構

TOCOTO DAY(トコトデイ)|兵庫県

兵庫県神戸市を舞台に開催された、防災力の向上と共助、地域への愛着を醸成するイベントです。イベントでは、消防署による煙からの脱出体験・避難方法、消化器の使い方ワークショップや、警察署による警察装備品の展示・災害時の警察活動を紹介しました。

そのほか、地域企業による防災リュックの中身を考える体験コーナーや、地域住民がやってみたいことを試すプロジェクトを実施しました。

参考:【PressRelease】9/6まちの防災力向上と共助、地域愛をみんなで育む日「TOCOTO DAY」を開催(神戸市須磨区)|Events|Information|HITOTOWA INC.

【関係人口を増やす】地域活性化イベントの成功事例6選

以下では、関係人口を増やす地域活性化イベントの成功事例を6選紹介します。

働きながら、リアルな広尾暮らし〜広尾町ふるさとワーホリ2023〜|北海道

北海道広尾町で開催された地域の仕事を体験するプログラムです。漁業・農業・林業など第一次産業に関連する事業者や、地域の観光案内所の仕事のほか、休日には昆布干しや牧場での授乳・餌やりなど広尾町ならではの体験を展開しました。

イベントへの参加をきっかけに、街を再訪したり、事業所・住民と連絡を取り合ったりする人もいるといい、関係人口創出に寄与している事例です。

参考:働きながら、リアルな広尾暮らし~広尾町ふるさとワーホリ2023~(北海道広尾町)(PDF)

親子でふるさと体験 田植え&山遊びツアー|福島県

福島県田村市で開催された、親子限定の田舎体験イベントです。イベントでは、田植え体験や屋内遊び場での遊び体験のほか、地域住民・移住者家族との交流するプログラムを展開しました。また、竹の遊具を作って遊んだり、山にある枝葉を活用したゲームを実施したりするなど自然教育のプログラムとしても活用できます。

さらに、秋には田植えした田んぼでの稲刈り体験も実施し、自分が植えた稲を刈るという貴重な体験もできます。継続で参加してもらいやすい設計で、関係人口につながり得る事例です。

参考:福島県田村市『親子でふるさと体験 田植え&山遊びツアー』移住検討ファミリー向けの田舎体験ツアーを開催|PR TIMES

Nomad Experience|静岡県

静岡県下田市で開催されたインバウンド向け体験プログラムです。リモートワークが可能な10職種を用意し、1職種につき2日間英語で体験するワークショップを展開しました。東京など大都市以外への誘致に課題がある中で、地方の魅力発信やコミュニティづくりに寄与したと考えられます。

参考:日本の地方に「試住」し、10種のリモートワークを英語で「試職」。1か月間のインバウンド向け体験型プログラムの実証実験を静岡県下田市にて実施|PR TIMES

かすみがうら市 親子ワーケーションモデルツアー|茨城県

関係人口創出を目指して、茨城県かすみがうら市で開催された1泊2日の親子ワーケーションと20〜30代向け日帰りワークショップイベントです。地域コーディネーターとともに霞ヶ浦湖畔でのナマズ釣りや特産のれんこん加工体験など、地域の自然を活かしたワークショップを展開しました。

リラックスしながら地元の文化に触れ心身ともにリラックスを促し、仕事に追われやすい20〜30代が自分と向き合える時間を提供しました。

参考:茨城県かすみがうら市と連携し、雨風太陽が一泊二日の親子ワーケーションと20~30代向け日帰りワークショップイベントを開催かすみがうら市の地域コーディネーターと共にプログラムを開発、関係人口創出を目指す|PR TIMES

おやま空き家探検ツアー|富山県

富山県小山町で開催された空き家を探検するイベントです。2023年から3回開催しており、空き家を巡りその可能性を探りながら、地元のカフェでランチや移住者と交流会をして、小山町の暮らしや人に触れるプログラムを提供しました。

地方への移住や二拠点生活に興味がある人、空き家を活用した起業・お店づくりを考えている人、移住者・地元事業者の体験談を聞いてみたい人、リノベーション・DIYに興味がある人など、空き家に興味があるすべての人に開かれた事例です。

参考:6月28日(土)静岡県小山町にて第三回おやま空き家探検ツアー開催決定!|PR TIMES

十島村ワーケーションモニターツアー|鹿児島県

鹿児島県トカラ列島の悪石(あくせき)島で開催された、島暮らしの体験施設を活用したワーケーションモニターイベントです。6泊7日の行程の中で、鮒釣り・ハイキング・子牛のミルクやり体験・島らっきょうの収穫体験などのアクティビティを展開しました。

離島への移住を踏み切る前の移住体験や、合宿形式での企業研修などにも活用でき、モニターツアーとして無料で開催することでより多くの人の来訪を促進する事例です。

参考:日本最後の秘境・トカラ列島で「釣り&ワーケーション」/往復フェリーと島内4泊が「無料」のモニターツアーの参加者を募集中!【鹿児島県十島村】|PR TIMES

まとめ

ここまで、地域活性化イベントの成功事例を、文化に触れる・魅力を発信する・防災力を向上する・関係人口を増やすという4つの特徴別に分類し、計20選紹介しました。地域活性化イベントは、地域住民向けに開催して愛着を醸成したり、外から人を呼び関係人口創出につなげたりするさまざまなパターンでの開催が考えられます。実施する際には、どんな目的で誰を対象に開催するのかを決めてから企画するのがおすすめです。ぜひ本記事を地域活性化イベントの企画にご活用ください。

この記事を書いた人

あそぶ編集部

集客・回遊・PRの課題を遊びの力で解決するコンテンツを日々発信しています。