商業施設のプロモーションとは、イベント・キャンペーン・スペースの施策を打ち出して、買い物や食事にとどまらない来場を促進する活動のことです。買い物以外の価値を提供することで、目的を増やして来訪を促し、滞在時間を延伸する効果が期待できるでしょう。
そこで本記事では、商業施設のプロモーション成功事例を、体験型、子ども・ファミリー層向け、学生向け、女性向け、スペース系の5つに分類し、計20選紹介します。
【体験型】商業施設のプロモーション成功事例4選

以下では、体験型の商業施設のプロモーションイベントを4選紹介します。
Yokohama Strawberry Festival 2026|横浜赤レンガ倉庫
2026年2月5日〜2026年3月1日に、神奈川・横浜の赤レンガ倉庫で開催されたイベントです。日本各地からご当地のいちごを集めて地域の魅力に触れる機会を提供したり、いちごスイーツやいちごグッズを展開したりするいちごづくしのコンテンツを展開しました。
期間中は、会場に46店舗が並び、自分好みにカスタマイズしたクレープを食べることができる体験型ブースやご当地いちごの無料サンプリングなどを実施しました。
MOV市(モヴ市)|渋谷ヒカリエ
コクヨ株式会社が運営するワークスペース・モヴが2026年2月28日に渋谷ヒカリエで開催した、働く大人の文化祭です。
普段モヴを利用しているメンバーが主体となり、自身の生き方・働き方をコンテンツとしてブース展開したほか、生と死のウェルビーイングを考えるプロジェクト『Deathフェス』とコラボし、「入棺体験」を用意しました。
参考:モノも技術もアイデアも。親子で楽しめる体験や好奇心を刺激するプロトタイプが詰まった、はたらく大人の文化祭『MOV市(モヴ市)』|PR TIMES
会社のハナコさん|渋谷ヒカリエ
株式会社シアターワークショップが2022年8月10日〜2022年8月12日に渋谷ヒカリエの貸会議室で開催した没入体験型のホラーイベントです。参加者は目隠し・ヘッドフォンを装着し、ASMRやAIディフューザーを活用して、より没入させるホラーストーリーを展開しました。
参考:現場×聴覚×嗅覚で味わう、新感覚・没入体験型ホラー誕生!『会社のハナコさん』期間限定 開催決定!|PR TIMES
Beyond The Taste(ビヨンド・ザ・テイスト)|代官山T – SITE
東京・代官山の蔦屋書店を中心とした商業施設・代官山T – SITEで開催された地方創生イベントです。ふるさと納税の返礼品の試食を通じて地域の魅力を再発見する体験型イベントで、食を媒介して都市と地域が交流する機会になりました。
食体験を通じてその地域の文化・風土に興味を持ってもらい、自治体の担当者と来場者が直接対話することで親交を深めるきっかけを提供し、2日間のイベントで約千人が来場しました。
参考:【レポート】初開催の体験型ふるさと納税リアルイベント「Beyond The Taste」が大盛況のうちに終幕!|PR TIMES
【子ども・ファミリー層向け】商業施設のプロモーション成功事例8選

ここからは、子ども・ファミリー層向けの商業施設のプロモーションイベントを8選紹介します。
ブロックまみれ!夢のニューブロックワールド|イオンモール綾川
株式会社学研ステイフルがGakkenニューブロック60周年を記念し、2025年11月29日、30日にイオンモール綾川で開催したイベントです。イベントでは、子どもたちが2万個のニューブロックに実際に触ったり、自由に使って作品を作ったりできる場として展開し、子どもたちが作った作品の展示も行いました。
そのほか、学研が提供する、ボールを転がして遊べるおもちゃ「ローリングキュー」の巨大ジオラマなど、思う存分遊べる体験型コンテンツを多数提供しました。
参考:【イベントレポート】イオンモール綾川にて「ニューブロックワールド」を開催しました|PR TIMES
キッズスタッフイベント|株式会社東急モールズデベロップメント
会社東急モールズデベロップメントが運営するショッピングセンターにて開催した小学生対象のお仕事体験イベントです。全12施設で、物販・飲食・サービス業などの店舗スタッフに加え、施設警備・館内物流・インフォメーションといったショッピングセンター運営に欠かせない業務の体験する機会を提供するもので、前年度開催時には、約770名が参加しました。
また、東急電鉄7駅の駅員業務や図書館・郵便局など地域に根ざしたお仕事の体験も展開することで、子どもたちが地域の人々や仕事のことを知り、地域とのつながりを生むきっかけとなる特別な体験を提供した事例です。
参考:東急モールズデベロップメント 昨年約770名が参加し大好評だった小学生向けおしごと体験「キッズスタッフイベント」を全12施設にて開催!|PR TIMES
きみのやりたいみつかるスタジオ|二子玉川ライズ・ガレリア
ロート製薬株式会社が展開するスキンケアブランド・メンソレータムが、2026年1月17日、18日に二子玉川ライズ・ガレリアで開催した子どもが自分の“やりたい!”と出会える体験型イベントです。勉強・ものづくり・スポーツ・表現など子どもたちが自らやりたいものと出会う一歩を提供する場として展開されました。
当日は、やりたいことにまつわるアイテムを手に撮影できるブースを用意し、920人の子どもが体験しました。また、子どもたちがやりたいことがイラストで描かれたトレーディングカードを展示・配布し、3千枚のトレーディングカードはすべて持ち帰られたといいます。
参考:【イベントレポート】延べ約2,000名の子どもたちが“やりたい!”と出会った2日間!|PR TIMES
子育て応援フェスタ〜サステナブル&ノーマライゼーション わくわく体験〜|イトーヨーカドー柏店・アリオ柏店
2024年3月16日に、セブンパークアリオ柏で開催されたサステナビリティについて考える食育・知育体験イベントです。当日は、車いすテニスプレイヤーの選手が参加し、子どもが車いすに乗る体験や、車いすテニスを体験しました。
子どもたちにイベントでの体験を通して競技の難しさや工夫を体感する機会を提供する事例です。
参考:サステナブル&ノーマライゼーションイベントに車いすテニスプレイヤー髙室 冴綺が参加しました|PR TIMES
ブーグラスマーケット|アトレ竹芝
2025年11月1日にアトレ竹芝で開催された、「スポーツ・アートとつながる」がテーマのイベントです。当日は、「走る・跳ぶ・投げる」という3種の運動を楽しみながら挑戦できる日本陸上競技連盟の子ども向けプロジェクトのキッズデカスロンチャレンジ®や、作家によるハンドメイド作品の展示・販売などを展開しました。
また、キッズデカスロンチャレンジ®ではゲストとして、女子七輪競技の選手やパリ五輪のリレー代表選手を招き、参加した子どもやファミリーとともに陸上種目を体験しました。
参考:【終了】11/1(土)|アトレ竹芝「スポーツ・アートとつながるBamboo Grass Market」開催!|イベント|イベント&ニュース|ウォーターズ竹芝
参考:キッズデカスロンチャレンジ®を冠したイベントが商業施設で初開催。「ウォーターズ竹芝」に笑顔が溢れる。陸上競技を身近に感じてもらえる機会に|イベント|ニュース|日本陸上競技連盟公式サイト
葉台東急スクエアの屋上で星空night|青葉台東急スクエア
株式会社東急モールズデベロップメントが、2023年11月4日に青葉台東急スクエアで開催したイベントです。本イベントは、以前、地域連携強化の一環として開催した「ショッピングセンターで新たなイベントを考えるワークショップ」で子どもたちから生まれ、開催にいたったといいます。
当日は、星空解説員によるトークショーやフォトスポットの設置、天体望遠鏡・双眼鏡による天体観察改を実施しました。子どもたちが考えたイベントを実現するという取り組みで、ワークショップ参加者だけでなく地域の子どもたちからの認知度向上や地域連携の強化を図る企画です。
参考:小学生が考案したイベントを実現 「青葉台東急スクエア屋上で星空night」を開催|PR TIMES
参考:【イベント報告】青葉台東急スクエア「星空Night」コンテンツ提供|ニュース|Astro Connect
藤沢鉄道フェスタ|ODAKYU 湘南 GATE
2026年2月21日、22日に開催された、小田急電鉄・江ノ島電鉄・相模鉄道・JR東日本・湘南モノレールが集まったイベントです。駅長になりきっての撮影会や、キャラクターグリーティング、鉄道グッズの販売、缶バッジづくりのワークショップなどを展開しました。
参考:2月21日(土)・22日(日) ODAKYU 湘南 GATEにて「藤沢鉄道フェスタ」開催🚃✨|イベント|ホーム|FunFanおだきゅう
プラノサウルス組み立て体験会&おえかきパラダイス恐竜3D|イオンモール津田沼
2025年5月4日、5日に開催され、2日で300人を集客したイベントです。プラノサウルスのプラモデルの組み立てと、子どもたちが自由に描いて塗ったイラストをスキャナーで読み込み大画面に投影するコンテンツをあわせて展開しました。
プラモデルの組み立てが難しい年齢の子どもも、おえかきパラダイスに参加できることで、広い年齢の子どもの参加があり、商業施設に賑わいを生み出した企画です。
参考:『プラノサウルス組立体験会&おえかきパラダイス恐竜3D』をご利用いただきました|導入事例|NIPPAN Techceed イベントソリューション
【学生向け】商業施設のプロモーション成功事例2選

以下では、学生向けの商業施設のプロモーションイベントを2選紹介します。
みせろ、今の自分。学フェス@イオンモール|イオンモール水戸内原
イオンモール株式会社と茨城県が連携し、2024年1月13日にイオンモール水戸内原で開催したイベントです。当日は、高校生が運営するeスポーツ体験ワークショップや学校対抗のeスポーツ対抗レース、コスプレパフォーマンスステージなどを開催しました。
茨城県内の4つの高校・特別支援学校で日頃からeスポーツ活動に取り組む高校生が体験ワークショップの企画・運営を担当し、イベント来場者の対応も行いました。
参考:【イベントレポート】「みせろ、今の自分。学フェス@イオンモール」高校生が主役のeスポーツ体験ワークショップイベントを開催|PR TIMES
第3回海老名ビナウォーク校文化祭|ビナウォーク
株式会社小田急SCディベロップメントが運営する商業施設・ビナウォークで、2023年11月3n市、4日に開催されたイベントです。神奈川県在住・在学の学生や神奈川を拠点に活動する個人・団体を中心としたステージ発表・団体PRブース出展などを展開しました。
また、ゲストが伝統芸能に挑戦するステージ企画や、来場者が日本の伝統文化に挑戦する体験会・ワークショップを実施し、地域の人たちが日本の文化・芸術に触れる機会を提供しました。
参考: 神奈川県内の学生・個人・団体を中心とした文化祭パフォーマンスがビナウォークに集結!11月3日(金・祝)・4日(土)「第3回海老名ビナウォーク校文化祭」開催!|PR TIMES
【女性向け】商業施設のプロモーション成功事例3選

ここからは、女性向けの商業施設のプロモーションイベントを3選紹介します。
まるのうち保健室〜私と向き合う時間〜|丸ビル
2022年10月27日、28日に丸ビル1階のイベントスペース・マルキューブで開催されたイベントです。働く女性に、自分と向き合う時間・対話することの大切さを再認識してもらうことを目的として開催され、テーマに関連する企業・製品が集結し、分野の専門家・カウンセラーによる体験・対話の機会を展開しました。
イベントをきっかけに、働く女性の健康課題を明らかにして数値化する「働く女性 健康スコア」が開始されるなど、仕事で訪れる女性が多い丸の内という場所ならではの働く女性にアプローチする企画といえます。
参考:2日間限定の「まるのうち保健室〜私と向き合う時間〜」体験型ウェルネスイベント オープニングステージに伊藤華英さん、廣瀬俊朗さんがゲスト登壇|PR TIMES
Well-being Village|マルイ
株式会社丸井が運営する有楽町マルイ・上野マルイ・丸井吉祥寺店で、2023年3月1日〜2023年3月12日に開催された、女性の健康課題に焦点を当てたフェムケアイベントです。女性の健康課題にまつわる正しい知識を知る場を提供するために開催されました。
イベントでは、椅子を使った姿勢改善ヨガ体験、トークショーなどを実施したほか、ウェルビーイングに関する商品・サービスを展開しました。
参考:マルイ3店舗で女性の健康課題にフォーカスしたフェムケアイベント「Well-being Village」を開催|PR TIMES
My Organic Friends Fes 2025(ラキャルプフェス2025)|WITH HARAJUKU
2025年5月23日〜2025年5月25日に、東京・原宿の商業施設WITH HARAJUKUで開催された展示会です。楽しみながら学び、知って、触れることができる体験型のビューティーイベントとして、サスティナブルなコスメの展示を行いました。
また、ウェルネスツーリズムに特化したスペースも展開し、実際に現地のツアーに参加できる仕掛けも用意しました。
参考:ラキャルプ、第8回 日本最大級サスティナブル美容の見本市『My Organic Friends Fes 2025(ラキャルプフェス2025)』を東京・原宿にて開催!|PR TIMES
【スペース系】商業施設のプロモーション成功事例3選

以下では、スペース系の商業施設のプロモーションを3選紹介します。
のびっこピクニック|株式会社イオンファンタジー
株式会社イオンファンタジーが展開する、0歳から12歳までの子どもとその家族を対象とした屋内型プレイグラウンドです。低価格で長時間、どんな天候でも遊べるスペースとして展開し、週末に時間を気にせずゆっくりと過ごしたいという現代の子育て世代のニーズに応えています。
また、「のびっこピクニック」は、トレンド情報誌『日経トレンディ』にて発表された「2026年ヒット予測ベスト100」において第8位に選出され、さらに業界別施設大賞を受賞するなど、話題性の高さが伺えます。
参考:イオンファンタジーのプレイグラウンド「のびっこピクニック」が『日経トレンディ』2026年ヒット予測第8位選出&業界別施設大賞受賞!|PR TIMES
渋谷ヒカリエ8 /|渋谷ヒカリエ
巨大ターミナル駅・渋谷駅に直結した商業施設・渋谷ヒカリエの8階に位置するクリエイティブスペースです。交流のために開かれたイベントスペース、ギャラリースペース、シェア型書店、ミュージアム、ワークスペースなどを中心に展開し、さまざまなイベントを開催しています。
これまで自費出版の小冊子・ZINE(ジン)のイベントや、「ゴミを出さない循環する社会」を提案している社団法人ゴミゼロによるトークショーやワークショップなどを実施しました。人が集まり、つながり、生み出していく人々の交流拠点として、商業施設を超えた価値を提供するスペースといえるでしょう。
AXIS Gallery(アクシスギャラリー)|AXIS
東京・六本木のデザイン発信拠点・アクシスのオープンとともに誕生したギャラリースペースです。デザインギャラリーとして時代に先駆けた活動を続けるとともに、企画展を開催するほか、多目的レンタルスペースとして国内外のデザイナー・建築家の展覧会、展示会・パーティー・ワークショップなどに活用されています。
デザイン発信拠点と謳う通り、テナントは国内外の優れたデザインが集まるショップやショールームで構成され、ギャラリー・買い物が一体となった構造です。デザインや文化に興味のある人をより呼び込むスペースとして効果が期待できるスペースでしょう。
まとめ
ここまで、商業施設のプロモーション成功事例を、体験型、子ども・ファミリー層向け、学生向け、女性向け、スペース系の5つに分類し、計20選紹介しました。商業施設のプロモーションを行う際は、買い物以外の価値を提供する場として、イベントやスペースの実施がおすすめです。ぜひ本記事を、商業施設のプロモーションにご活用ください。

