交流人口の拡大方法の事例18選!街歩き・体験・ワーケーション・アートなどジャンル別に紹介

更新日:2026/05/15

この記事でわかること
  • 交流人口の拡大の拡大に取り組む具体的な事例をジャンル別に紹介します。
この記事の監修者:元親

観光地や施設を、日本で一番ワクワクする遊び場に変えたい!そんな想いで、その土地だけの魅力を「遊び」で引き出します。

目次

交流人口の拡大は、観光促進や地域経済の活性化につながる大切な施策です。アクティビティ体験やワーケーション誘致など、各地で多様な取り組みが行われています。一方で、「どのような施策を行えばよいかわからない」と悩んでいる方もいるでしょう。

本記事では、街歩きやアートなどのジャンル別に、交流人口の拡大につながる具体的な事例18選を紹介します。

「地域の魅力をどう発信すべきか」「観光客の滞在時間を延ばしたい」とお悩みの自治体・観光協会様へ。地域資源に“あそび”を掛け合わせ、人を動かす「地域活性化・観光プロモーション事例集」を配布しています。最新の地方創生ノウハウをぜひご活用ください。

⇒【自治体向け】地域活性化の無料プロモーション資料をダウンロード
⇒【無料相談】地域プロモーション・インバウンド対策をプロに聞く

街歩きに関する交流人口の拡大方法6選

ここでは、街歩きに関する交流人口の拡大方法の事例6選を紹介します。

1.周遊型謎解きゲーム

株式会社IKUSAが提供する「周遊型謎解きゲーム」は、観光事業に活用できる体験型イベントです。参加者は謎解きを進めながらスポットを巡るため、回遊促進が期待できます。

大阪府大東市様は、周遊型謎解きゲーム「天下人が遺した2つの書」を開催しました。同市は戦国大名「三好長慶」のゆかりの地であり、飯盛城跡や野崎城跡など多くの史跡を有しています。参加者は謎解きスポットを回り、大東市の魅力を体感しながらゲームを楽しみました。また、ヒント掲載場所に設定されていた肉屋ではコロッケの食べ歩きを楽しむ方もおり、地域経済の活性化にもつながっています。

参加者の滞在時間の延長や、地域消費の拡大を同時に目指せるイベントです。

参考:【開催事例】「謎解き宝探し in 大東市『天下人が遺した2つの書』」大阪府大東市様 | あそぶプロモーション

2.長崎さるく

「長崎さるく」は、長崎市で行われているガイド付きの街歩きツアーです。「さるく」は長崎弁で「まちをぶらぶら歩く」という意味があります。

2006年に開催された「長崎さるく博」では、市民と行政が連携して運営を行い、観光客数776万人、経済波及効果865億円という経済効果を生み出しました。その後、継続的な観光事業として発展し、地域ブランディングに貢献しています。

コースは多岐にわたり、潜伏キリシタンの歴史を学ぶ「キリシタンの歴史と教会さんぽ」、元炭鉱職員の案内で坑道内を見学できる「池島炭鉱体験」、石畳や洋館が点在する外国人居留地跡を巡る「居留地路地裏さんぽ」など、長崎の歴史や文化を切り口にした個性豊かなコースが揃っています。多様なニーズに応えるラインナップが、満足度の高い観光体験につながっています。

参考:長崎さるく|長崎市観光サイト

3.萩まちじゅう博覧会

「萩まちじゅう博覧会」は、山口県萩市が市全体を屋根のない博物館に見立てた、歴史や暮らしなどを体験できるイベントです。参加者に萩の文化や暮らしを体感してもらうことを目的としています。

コースは多岐にわたり、萩の地酒の副産物である酒粕を使ったパックや入浴剤作り、萩の景観を和菓子で表現する和菓子作り体験、地元産のヒノキの葉や夏みかんの皮を使った線香づくりなど、地域の素材や文化に直接触れられる内容が揃っています。

観光のみならず「萩の暮らし」を実感できる内容になっており、地域の魅力発信につながっている点が特徴です。

参考:萩まちじゅう博覧会

4.一畑電車 謎解き宝探しトレイン

「一畑電車 謎解き宝探しトレイン」は、島根県の一畑電車沿線を使って開催された周遊型謎解きイベントです。一畑電車110周年記念事業の一環として、謎を解きながら途中下車し、沿線の魅力を再発見してもらうために開催しました。

移動そのものをコンテンツ化することで、沿線全体の回遊性を高めているのが特徴です。また、参加者が周辺の飲食店などを利用したため、地域内での滞在時間や消費活動の向上にも貢献しました。

旅行比較サイトには、「参加費無料とは思えないくらい、楽しい体験ができた」との感想が寄せられています。公共交通機関を活用し、参加者の回遊や地域活性化を促した企画です。

参考:<一畑電車×ナゾトキアドベンチャー> 一畑電車 謎解き宝探しトレイン|水の都松江

5.幸せを運ぶウサギの謎を解くアドベンチャー

「幸せを運ぶウサギの謎を解くアドベンチャー」は、新潟県弥彦村で初めて開催された周遊型謎解きゲームです。村に古くから伝わるウサギの伝説をモチーフにしたストーリーが特徴で、地域ならではの世界観を体験できる内容になっています。

集客のために謎解き以外の特典も充実させており、クリア証の配布や500円分のお買い物券、特産品の米5kgや地酒が当たるアンケートなど、参加者が繰り返し楽しめる仕掛けが施されています。村独自のストーリー性と参加特典を組み合わせることで、交流人口の拡大につなげた事例です。

参考:“幸せを運ぶウサギの謎”を解き明かす【謎解きアドベンチャー】 ~10/23(日)まで|新潟県弥彦温泉 やひ恋

6.移住・まちの案内人と歩く前橋めぐり

「移住・まちの案内人と歩く前橋めぐり」は、群馬県前橋市が移住希望者を対象に実施した街歩きツアーです。市内での暮らしをイメージしてもらうことを目的に開催されました。

実際に前橋市で開業した事業者や移住者を訪ねながら、地域での働き方や暮らしについて直接話を聞けるのが特徴です。ガイドが案内することで、参加者が安心して参加できるように工夫されていました。

暮らしに関する体験を提供することで、交流人口の拡大のみならず、移住促進にもつながる企画です。

参考:移住検討者の方々とまちなかを回るイベント「移住・まちの案内人と歩く前橋めぐり」を開催します|前橋市

従来の枠に捉われない、ユニークな地域プロモーションのヒントを探していませんか?アドベンチャーツーリズムやDX活用など、他自治体での「成功パターンをまとめたお役立ち資料」をご用意しました。記事の続きとあわせて、施策検討の材料としてお役立てください。

⇒【無料】地域活性化・プロモーション事例資料を受け取る

体験アクティビティに関する交流人口の拡大方法5選

ここでは、体験アクティビティに関する交流人口の拡大方法5選を紹介します。

1.チャンバラ合戦

株式会社IKUSAが提供する「チャンバラ合戦」は、スポンジ製の刀とボールを使った合戦型アクティビティです。観光客と地域住民が一体となって実施できるため、両者の間で交流が生まれやすくなります。

熊本市では、全国の武将ファンが集まる熊本城のイベントで本施策を開催しました。武将隊のファンだけでなく地元住民も多数参加し、白熱した戦いを繰り広げて大いに盛り上がりました。参加者からは、「またチャンバラ合戦を実施してほしい」「子どもたちがとても楽しかったようで、今もチャンバラ合戦の話をよくしている」などの感想が寄せられ、満足度の高いイベントとなりました。参加型コンテンツにより、地域の方との交流や満足度の向上を実現した事例です。

参考:【開催事例】「チャンバラ合戦」熊本市役所観光政策課様 | あそぶプロモーション

2.つばき油搾油体験

「つばき油搾油体験」は、五島列島に自生するヤブ椿の種を使い、椿油を搾る体験プログラムです。乾燥させた種を砕き、油を抽出する昔ながらの工程を体験できます。

地元のスタッフが工程を丁寧に解説してくれるため、地域産業への理解を深める機会となっています。椿油は古くから五島列島の人々の生活に根づいてきたもので、その歴史や背景を知りながら体験できる点も魅力です。完成した椿油をそのまま持ち帰ることができ、旅の記念にもなります。五島列島の自然や伝統産業に触れ、地域への理解を深めるきっかけとなる取り組みです。

参考:椿油搾油体験|新上五島町 観光物産協会

3.ウニむき体験

「ウニむき体験」は、北海道利尻島の体験施設「神居海岸パーク」で実施されている体験型プログラムです。参加者はウニの殻割りから身の取り出しまでを体験し、その場で新鮮なウニを味わいます。

地元スタッフから作業手順や漁業の背景について説明を受けることで、利尻島の自然環境や産業への理解を深める機会になっています。また、旅行情報サイトには「ウニを割って食べるという貴重な体験ができてよかった」など、現地でしかできない体験を評価する声が寄せられています。一次産業を体験できる貴重な取り組みであり、参加者が地域の魅力を体感できるコンテンツです。

参考:ウニむき体験(ウニとり体験)|神居海岸パーク

4.カゴメ野菜ファームの農業体験

「カゴメ野菜ファームの農業体験」は、長野県富士見町にある野菜のテーマパークで実施されている体験型プログラムです。カゴメと富士見町が地域振興協定を締結し、地域活性化や健康増進といった社会課題の解決を目的に開催しています。

体験内容は野菜に関するプログラムが充実しており、さつまいもやとうもろこしなどを収穫して持ち帰れる収穫体験、カゴメの人気商品「野菜生活100」の製造工程を見学できるファクトリーツアー、無数のトマトが頭上を覆う温室に入場できる「トマトの樹」など、子どもから大人まで楽しめる内容が揃っています。

多彩なプログラムが継続的な集客につながっており、企業と地域が連携した持続可能な観光モデルといえます。

参考:KAGOME野菜Farm|KAGOME

5.林業体験ツアー

福島県田村市で行っている「林業体験ツアー」は、林業・移住体験をセットで体験できる2泊3日のツアーです。実際の作業体験や地域の人との交流を通して、林業や田村市での暮らしをイメージできる機会を提供しています。

プログラムは3日間にわたって充実した内容が組まれており、プロに教わりながらチェーンソーを操作し最終日には実際に木を伐倒する体験、薪割りや重機の操作・木工ワークショップ、さらに先輩移住者や地域住民と食事をしながらリアルな暮らしや仕事の話を聞く懇親会も設けられています。

参加者からは「林業体験のみならず懇親会もあり、地元の方々と交流できてよい経験になった」との声も上がっており、地域産業や暮らしを身近に感じられる実践的な体験プログラムです。

参考:田村の森できこりになる。2025 「森を知り、森と生きる」林業体験2泊3日ツアー|自分らしく生きよう たむらの暮らし

ワーケーションに関する交流人口の拡大方法3選

ここでは、ワーケーションに関する交流人口の拡大方法3選を紹介します。

1. ワーケーション肝付町

鹿児島県肝付町では、地域交流型ワーケーション施設「海辺の音(ね)」を整備し、テレワーカーや移住検討者を迎えています。約50kmの美しい海岸線やウミガメが自然産卵のために訪れる白砂の浜辺、JAXAのロケット発射場を有することから「東洋のフロリダ」と呼ばれる自然環境の中で滞在できるのが強みです。

施設は古民家をリフォームしたもので、Wi-Fiや生活用品一式が備わっており、1棟1泊1,000円で5人程度まで利用できます。また、レンタカー代金の半額補助のほか、ワーケーション事業参加企業・団体向けに地元企業との交流プログラムも用意されていて、仕事と地域体験を組み合わせた滞在が可能です。さらに、移住サポートセンターの職員によるカスタム1Dayツアーも実施されており、移住を検討する人がリアルな暮らしをイメージできる機会にもなっています。

地域の特性を活かして滞在環境を整えることで、交流人口の拡大と移住促進を同時に図っている施策です。

参考:地域交流型ワーケーション施設『海辺の音(ね)』|肝付町

2.北海道型ワーケーション

「北海道型ワーケーション」は、道内179市町村や企業・団体と連携して、北海道ならではのワーケーションを展開する取り組みです。

プログラムは道内各地の特色を活かした内容が揃っており、アイヌ文化や自然に触れられるプランや、企業や住民との交流を通じて地域とのつながりを構築するプラン、漁業の仕事を学んだり馬と触れ合ったりしながらコミュニケーション能力を高めるプランなど、多様なニーズに対応しています。

公式サイトには「自治体や地元の生産者とのつながりを築く、貴重な体験になった」「地域ならではの風景や人々との交流を楽しめた」といった参加者の声も掲載されており、仕事と地域体験を組み合わせた滞在の充実度がうかがえます。地域資源を活かして参加者と地域をつなぐ、ワーケーション企画の参考モデルといえるでしょう。

参考:北海道型ワーケーション

3.ワーケーション萩市

山口県萩市は、フリーランス協会と提携してテレワーカーを積極的に受け入れています。人口減少や少子化対策の一環として、地方にいながら都市部と同じ働き方ができるよう、環境整備に取り組んでいます。

旧藩校明倫館の跡地に立つ日本最大級の木造校舎を活用した萩・明倫学舎4号館には、2022年3月に開設されたコワーキングスペース「Mei Link」や移住定住相談窓口「はぎポルト」などがあり、交流や産業の拠点として活用されています。また、同市には移住者や二拠点生活者も多く、交流を通じて地域での暮らしや働き方について直接話を聞けるのも魅力です。

交流拠点やコワーキングスペースを整備することで、テレワーカーや移住希望者が訪れやすい環境づくりを実現している事例です。

参考:コラム|国土交通省観光庁

アート・文化に関する交流人口の拡大方法4選

ここでは、アート・文化に関する交流人口の拡大方法4選を紹介します。

1.瀬戸内国際芸術祭

「瀬戸内国際芸術祭」は、瀬戸内の島々を舞台に3年に一度開催される現代アートの祭典です。高齢化と過疎化により活力を失いつつある島々に、アートの力で再び賑わいを取り戻すことを目的に、2010年から開催されています。

春・夏・秋の3つの会期にわたって行われ、会期は計107日間に及びます。国内外から約100万人が訪れる大規模な芸術祭で、2025年の開催では、37の国と地域から218組のアーティストが参加し、作品数は過去最大の256点を数えました。会場は瀬戸内の島々と沿岸部を含む17のエリアに分けられています。

来場者はアートを鑑賞しながら島々を巡り、アーティストや島民と交流します。芸術祭をきっかけに各島への来訪者が増え、広域回遊を促しながら地域の魅力を国内外に発信している事例です。

参考:瀬戸内国際芸術祭2025

2.大地の芸術祭

「大地の芸術祭」は、新潟県十日町市・津南町で3年に一度開催されている芸術祭です。「人間は自然に内包される」という理念のもと、約762平方キロメートルの広大な土地を美術館に見立て、アーティストと地域住民が協働して地域に根ざした作品を制作しています。38の国と地域から263組のアーティストが参加し、57万人以上の来場者が訪れており、地域の方との交流が生まれています。

田んぼや空き家、廃校など地域のさまざまな場所を舞台に、およそ200の集落を手がかりに作品を点在させているのが特徴です。来場者はこれらの作品を道しるべに地域を巡りながら、集落の文化や営みに触れ、地域の人々と交流できます。

また、3年ごとの芸術祭の期間に限らず、豪雪に見舞われる冬のシーズンも含め、食の展開や企画展の開催など多面的な活動により、通年での来訪促進にも注力しています。通年型の受け入れ体制を整えることで、継続的な交流人口の拡大を実現している事例です。

参考:ECHIGO-TSUMARI ART FIELD

3.北アルプス国際芸術祭

「北アルプス国際芸術祭」は、長野県大町市で3年に一度開催される芸術祭です。芸術を地域資源と結びつけて街の魅力を引き出し、街づくりを行うために開催しています。会場は市街地エリア、ダムエリア、源流エリア、仁科三湖エリア、東山エリアという大町市の特色が色濃く現れる5つのエリアに分けられており、「水・木・土・空」をテーマに、土地の自然や歴史に根ざした作品が展開されています。

11の国と地域から37組のアーティストが集結し、約5万人の来場者が訪れます。また、1,000人以上のボランティアが参加し、地元の方と交流しながら地域への理解を深めるのも特徴です。来場者やアーティスト、ボランティアが一体となって芸術祭を作り上げることで、アートを通じた地域づくりが実現しています。

参考:北アルプス国際芸術祭

4.森の芸術祭 晴れの国・岡山

「森の芸術祭 晴れの国・岡山」は、岡山県北部の12市町村をエリアとした周遊型の国際芸術祭です。各地域で自然や文化を活かしたアート展示を行い、来場者の周遊を促しています。

アーティストはそれぞれの会場で作品を展示し、地域が連携してアートイベントを開催するなど、地域とアーティストが協力して芸術祭を作り上げているのが特徴です。行政・観光など30以上の団体・企業が連携し、開催期間の約2か月で50万人以上の来場者を受け入れました。広域にわたる12市町村が一体となって来場者を迎える仕組みが、周遊型観光の需要創出につながっている事例です。

参考:森の芸術祭 晴れの国・岡山

まとめ

交流人口の拡大は、一度きりの観光で終わらせず、地域と来訪者の継続的なつながりを生み出すことが重要です。街歩きやアートイベント、体験プログラムなどを組み合わせることで、滞在時間の延長や地域内消費の拡大が期待できるだけでなく、地元の人々との交流を通じて地域のファンを増やしていくことにもつながります。

紹介した事例はいずれも、地域の資源や特性を活かしながら来訪者を受け入れる仕組みを整えているのが共通点です。自地域の強みや課題を見つめ直すヒントとして、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。記事で紹介した手法を地域の課題解決に活かすための、実践的なプロモーション資料や相談窓口をご用意しています。

この記事を書いた人

あそぶ編集部

集客・回遊・PRの課題を遊びの力で解決するコンテンツを日々発信しています。