来店促進は、店舗にとって最重要テーマです。ビジネスの持続・拡大のためには顧客に来店してもらわなければなりません。そのためには、新規顧客を獲得する方法やリピーターを増やすための工夫など、さまざまな取り組みを行う必要があります。ただ広告を出すでは来店につながりません。商品・サービスの説明や店舗の案内だけでなく、その魅力を伝え、顧客との接点を増やすことが大切です。
本記事では、来店促進の方法20選を紹介します。成果を高めるための具体的なアイデアについて、事例を交えながら、さまざまな視点からアプローチしたものをまとめました。
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デジタルを活用した来店促進方法7選

スマートフォンを保有している世帯の割合が90%を超え、テレビとほぼ同じ水準になりました。また、インターネットの利用割合は13~69歳で9割以上、SNSは8割以上です。デジタル社会への移行が明確になるなかで、来店促進の方法もデジタルを活用したものが中心的になってきています。
Googleビジネスプロフィールの最適化
検索結果やGoogleマップという大きな窓口で表示されるので、ここに書かれている内容は顧客がまず目にする店舗情報になります。したがって、プロフィールを充実させておくことが非常に重要です。
特に、Googleマップに表示されている場合には直接的な来店動機につながる絶好の機会になります。飲食店や美容室、マッサージなど、地域検索の頻度が高い業態の店舗は効果が高いです。
【最適化のポイント】
- 写真点数を増やす
- 営業時間や定休日、混雑時間帯は正確に記載
- 更新頻度を高める(週1回など)
- クチコミ返信はすばやく(24時間以内が理想)
インターネットやSNSによるプロモーションやPRは、「バズ」や「バイラル」のように、認知・集客に大きな影響を及ぼすことが期待できるうえに、コストもそれほどかからず、小規模経営の店舗でも有名店に負けないといったような状況をつくりだすことも可能です。
Webサイト施策
店舗の公式ホームページや情報サイトを制作、整備することで来店促進につながります。情報収集にインターネットが欠かせない昨今、その入口としてWebサイトを用意することは欠かせません。提供する商品やサービス、メニュー、営業時間、アクセス、駐車場の有無といった基本情報を正確にわかりやすく掲載してください。
さらに、店舗の特徴やこだわり、スタッフ紹介、店舗や店員の雰囲気がわかるような写真など、店舗のパーソナルな部分、「顔」が見えることで、安心感や信頼感の構築を期待できます。
SNSの活用
X(旧Twitter)やInstagram、FacebookにYouTube、TikTokとさまざまなSNSがあり、それぞれの特性に合わせた施策を行う必要があります。単純に情報を発信するだけでは効果を得られないことが多いです。以下の表を参考に、ターゲットや目的を考慮しながら運用してください。
| 主要SNS | 特性 | 利用用途 |
| X(旧Twitter) | リアルタイム性、話題性、収益性 | 認知拡大、キャンペーン、リピート訴求 |
| ビジュアル重視、ファッションやライフスタイルに強い | ブランディング、商品訴求、認知拡大、検索 | |
| 実名利用、ややクローズド、ビジネスユーザーが多い | コネクションの形成、広告、情報発信 | |
| YouTube | 幅広い層に訴求、ファンダム性、収益性 | 認知拡大、ブランディング、商品訴求、情報発信 |
| TikTok | トレンド発信、バイラル性、若年層に強い | 広告、認知拡大、商品訴求 |
LINE公式アカウントの運用
LINEもSNSのひとつですが、ほかとは少し活用方法が異なる部分があります。それが公式アカウントの存在で、友だち追加をしてもらうことにより、1対1で顧客個人とつながれることが最大の特徴です。
日本では1番使用されているSNS(月間利用者数1億ユーザー)といわれており、さまざまな層の多くの顧客にリーチできます。開封率も高く、情報が確実に顧客に届く安心感も。また、LINEから注文を受けられたり、クーポンを配信することができたり、予約数や来店数などのデータを把握できたりと機能性の高さも魅力です。
店舗アプリの導入
店舗専用のアプリを導入するのもひとつの手です。情報配信や予約、クーポン配信、ポイント管理などを一元運用できます。特にオンラインにおける来客促進の起点となり、リピート率の向上やSNS連携強化、顧客データ分析の充実などを期待できるでしょう。
ただ、1から開発するにしろ、既存のサービス・プラットフォームを利用するにしろ、ある程度のコストがかかります。それでも、従来型の会員カードやポイントカード、クーポンの作成やチラシ配布の費用を考えれば、むしろ経費が抑えられる可能性も。企業規模や店舗の状況を見ながら検討することが必要です。
クチコミ戦略
インターネット社会になり、企業や店舗にとってクチコミは非常に重要な要素となっています。現代人の意思決定を左右する情報となり、消費行動のトリガーとして機能するケースが多いです。
前述したGoogleビジネスのほか、食べログやホットペッパーといったサイトはかなりの影響力があると考えられています。良いクチコミを集めて発信したり、SNSでシェア・リポストしたり、クチコミに返信したりといった対応が効果的です。
一方、ステルスマーケティングやインセンティブ付きの投稿は行わないように注意してください。規約違反はもちろん、信用や信頼を失う行為になります。
デジタルキャンペーン
オンライン上でキャンペーンを展開するこの方法は有効です。SNSを活用したフォロー&リツイートやハッシュタグキャンペーンといった話題づくり、LINEやメルマガでの来店者特典の告知、新規会員登録で電子マネーやデジタルポイントの付与など、オンラインを活用した施策で来店の動機づけを強化しましょう。
「滞在時間」や「リピート率」の改善に直結する、施設特化型のイベント事例をまとめました。記事で紹介する手法とあわせて、具体的な「成功パターン集」を手元に置いておきませんか?
店舗内サービスによる来店促進方法5選

ここでは来店につながる店舗内で行うサービスを紹介します。従来からよく行われている施策が多く、それほど目新しいものではありません。とはいえ、もちろん効果は期待できます。やはり、基本が大切であるといえるかもしれません。
ポイントカード
利用に応じてポイントが貯まることで継続性が生まれます。運用にあたっては、何回来店で割引を受けられるかという設定やどれくらいの割引が適用されるのかといった割引率などが重要になります。店舗と顧客、両者のメリットのバランスを考えながら仕組みづくりを行いましょう。
また、ECサイトを持つ小売店の場合、サイトと店舗の両方で使えるようにすると効果的です。顧客の信頼と利用率が高まるでしょう。
来店特典
まさに来店動機につながる直接的な方法です。特典には、割引、ポイント◯倍、ノベルティプレゼント、一品サービスなどがあります。また、条件設定では以下のような内容が一般的です。
- 初回
- 先着
- 限定期間(クリスマスウィーク、ハロウィンウィーク、夏休みの1週間など)
- 時間限定(午前中に来てくれた方、ハッピーアワー、夜8時以降の来店など)
- イベント日(顧客の誕生日、開店記念日、業種・業態に関する記念日(7/11ラーメンの日)など)
会員制度
会員になることでさまざまなサービスを受けることができるほか、利用状況(使用金額や来店回数など)に応じてランク分けする「ランクアップ方式」を導入し、サービスや特典の内容を差別化することで、リピート率や1回あたりの消費金額が高まることが期待できます。
顧客が店舗のファンになるきっかけとなり、継続的な来店や長期的な関係構築につながるでしょう。
体験価値の提供
例えば、期間限定・店舗限定・数量限定メニューのような、通常の商品やサービスとは異なる特別な経験をできる施策です。こういった「限定」要素は日本人に訴求しやすいため、来客促進に効率的に結びつくでしょう。
また、新メニューの試食会、新商品の体験会、パーソナルレッスン、◯◯つくり教室などのイベントを開催するのもおすすめです。
店頭サンプリング
特に小売業で来店促進に有効なのが店頭サンプリングです。新規顧客の誘導や商品・サービスの魅力を理解してもらえる絶好の機会になっています。さらに新規顧客に訴求するためには、近くの人通りが多い街頭で配布することも有効です。
設備や備品に関する来店促進方法3選

店舗の内装や外観、備品、導線などにも工夫の余地があります。ディスカウントストアのドン・キホーテのように、手書きPOPや圧縮陳列という独自戦略によって売上を伸ばした事例も考慮すると、まだまだできることはありそうです。
看板の視認性改善
夜間の集客に有効なのが、看板の視認性を改善することです。看板も含め店舗が暗いと入りにくい印象を与えます。そこで、LEDを使用した看板やビジョン板・パネルが効果的です。
特に夜の営業が多い飲食店は、認知に差が出ます。LEDビジョンなら、本日のおすすめや夜限定メニューで訴求できたり、空席情報を表示したりと来店促進につなげることも可能です。
店頭デジタルサイネージの活用
店頭や入口に設置することで顧客の目を引くデジタルサイネージ。入店率が向上した事例もあり、効果はたしかです。一方で、設置場所やコンテンツ内容が適切でないと効果を発揮できない場合があります。
| 設置場所 | 目的 | 表示内容 |
| 店頭・路面・入口 | 来店促進 | 本日の日替わり、限定メニュー、セール・割引情報など |
| 商品棚・売り場 | 購買促進 | 商品特徴、使い方、比較情報など |
| レジ前 | 売上・リピート率向上 | クーポン・特典情報、ギフト提案、次回予約案内など |
| 待合 | ブランディング、ストーリー性 | 材料や産地の情報、◯◯誕生秘話、会社・店舗の歴史など |
キッズスペース設置
キッズスペースの設置によってファミリー層や子育て世代の来店を促せます。この層にとって、子どもが過ごせる場所の有無が、出先を決める大きな要素です。
飲食店などでは子どもが騒ぐからと入店を禁止するケースもあり、社会問題化している状況でもあります。逆にいえば、キッズスペースを設けることで、子ども連れの顧客を取り込むことが可能です。
その他5選

ここでは、上記に分類できない来店促進方法をまとめました。多角的な視点を持ち、多くのアイデアをストックすることで、店舗の継続や発展につなげることができるでしょう。特定の業種・業態に特化した内容もありますので、活用する際は注意してください。
居心地の良い空間づくり
飲食店にとって、居心地の良い空間であることは大切な要素です。常連客を増やし、顧客のリピート率向上に寄与します。
雰囲気づくりのためには、顧客の顔や名前を覚えることはもちろん、好みも記憶しておくと効果的です。それに関連したものになりますが、顧客とのコミュニケーションを重視する必要もあります。何気ない会話が雰囲気づくりには重要です。また、こういった雰囲気をSNSで発信するとより来店促進に効果があるでしょう。
アンケート
実際に来店した顧客からアンケートを取ることで、生きたデータを収集することができます。注目したいのは個人情報より、顧客満足度につながる改善点の洗い出しです。不満を伝えないまま来店しなくなる顧客も多いので、リピートや店舗の信頼に結びつけることが重要になります。
接客の向上
接客面の質を高めることが来店・集客促進につながります。接客マニュアルの見直しや接客態度の徹底など、現状に満足せずに継続していくことが大切です。スターバックスやマクドナルドなど接客(ロールプレイング)コンテストを開催している企業も多数あります。
接客の向上に関連して、スタッフを紹介する場を設けることも良いのではないでしょうか。スタッフの人柄が見えることで顧客との関係性も向上します。また、スタッフ自身にも責任感と緊張感が生まれ、バイトテロのようなことが発生する危険性も低下するはずです。
参考:公益財団法人日本生産性本部「価値のある業務マニュアルとは? 業務マニュアルの目的とつくり方のコツ」
地域との連携
地域のイベントや活動に店舗として参加することで、信頼や認知を獲得し、来店動機となることが考えられます。地域との連携を通じ、自治体や商店街との関係構築も期待できそうです。つながりが広がれば来店にも効果が表れるでしょう。
地域の連携に関しては、面白い事例もあります。沖縄県で喫茶店・ベーカリーショップを展開する琉球コメダが地元にある高校の授業から生まれた商品を開発し、実際に店舗で提供しました。期間と数量限定で、大きな来店動機につながりそうです。
異業種コラボ
来店促進につながる話題づくりとして、異業種コラボを企画するのはいかがでしょうか。SNSなどで話題を呼ぶことも期待できます。
料理教室と水産加工会社が連携した「魚販売×料理レッスン」や複数の飲食店が協力してコラボメニューを開発するといった事例もあります。また、共通で使えるデジタルクーポンやSNS合同キャンペーンなどのデジタル施策でもコラボが可能です。
来店促進成功のためのポイント

来店促進を行う際は、その目的を明確にすることが重要です。来店促進施策の主な目的には「認知拡大・新規顧客の獲得・リピート率の向上」などがあります。それぞれの目的に合った方法を実施しないと期待していた効果が得られません。
また、来店促進の方法においては、差別化と動機づけが大きなポイントとなります。競合店舗との異なる魅力やはっきりとした違いを打ち出せるか、行ってみたいと思わせることができるか、行くだけの価値やインセンティブを示せるか。こういった要素を押さえながら施策を展開していくことが必要です。
目的と方法の組み合わせ
来店促進の効果を最大限に発揮するために、目的と施策の関係を整理することが大切です。
- 認知拡大…広告、PRキャンペーン、HP制作
- 新規顧客獲得…検索性の向上、SNS運用、口コミ改善
- リピーター対策…LINE活用、予約導線、体験価値創出
- 差別化…ブログ運営、専門性向上、オリジナリティ
- 売上対策…クーポン、割引、期間限定商品
また、新規店舗なら認知拡大→新規顧客獲得→リピーター対策という順番で展開すると効率的、競合店が近くにできたので差別化を強化するなど、店舗の状況に応じて施策を行う順番や優先順位について考える必要があります。
まとめ
来店促進の方法20選についてまとめました。来店促進には、新規顧客の獲得やリピーター対策など、多角的に考える必要があります。特に重要なのが、デジタル施策です。デジタル化、情報化が進んでいく社会では、それに伴う対応が欠かせません。以下のような取り組みが必要です。
- Googleビジネスプロフィール最適化
- Webサイト構築
- SNS活用
- LINE公式アカウント運用
- クチコミ対策
- デジタルキャンペーン
ほかにも、店内で行う施策や設備・備品に関する来店促進方法など、さまざまに紹介しています。来店促進には、認知拡大・新規顧客獲得、リピート率向上、差別化、売上対策といった目的に応じて施策を組み合わせることがポイントです。来店促進について本記事を活用してください。
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