展覧会のユニークな事例20選!体験型や参加型など幅広く紹介

更新日:2026/06/15

この記事でわかること
  • 体験型・参加型・先鋭テーマの展覧会事例20選
  • 来場者の没入感を高める企画・演出アイデア
  • デジタル技術を活用した最新の展覧会トレンド
この記事の監修者:元親

観光地や施設を、日本で一番ワクワクする遊び場に変えたい!そんな想いで、その土地だけの魅力を「遊び」で引き出します。

目次

時代とともに歴史が変化していくように、文化やその学びの場である展覧会もどんどん様変わりしています。作品や文化を体系的に並べる鑑賞スタイルから、来場者の参加や没入などを軸にした「体験する場」へ。近年の展覧会は、デジタルやテクノロジーとの融合が特徴的です。また、これまであまり見られなかった斬新な切り口をテーマにするものも増え、文化に対する挑戦と進化がうかがえます。

本記事では、展覧会のユニークな事例20選を紹介しています。実際に開催された展覧会の特徴やアイデア、学びを盛り込んだ内容です。

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体験型展覧会10選

体験型展覧会は、そのテーマや世界観を五感で感じられる観覧手法を採用したものです。特に没入型は体験価値を最大限に味わえ、SNSで共有されるなど満足度が高くなる傾向にあります。

チームラボプラネッツ

チームラボプラネッツは東京都豊洲にある美術館です。「Water」「Garden」などの立体的な世界と一体になれるエリアや「運動の森」「学ぶ!未来の遊園地」といった身体性に迫るエリアなど、さまざまなテーマにもとづいた魅惑的なアートが楽しめます。

膝くらいまで水に入る作品もあるなど、独自性の高さで大きな注目を集めている展覧会です。一年間の来館者数が250万人を超え、単一アートグループとして「もっとも来館者の多い美術館」にギネス認定されました。2027年末まで開催される予定です。

  • コンセプト…水に入れるミュージアム
  • 所要時間…1時間半程度
  • 期間…開催中

Immersive Museum(イマーシブ・ミュージアム)

印象派と浮世絵の作品に特化した展覧会です。「Immersive」とは没入型の意味で、その世界観を四方の壁と床まで投影された360度映像で表現しています。大迫力の音楽や寝転がれるビーズソファが用意されており、新たな体験を獲得できる空間となっているのです。

印象派とは、画家の見た瞬間な印象を描いた絵画を特徴とする美術様式で、クロード・モネやマネ、ゴッホなどが代表的な画家です。その印象派の誕生に影響を与えたといわれる浮世絵と、美術史のダイナミックな物語に焦点をあてた展覧会となっています。

  • コンセプト・特徴…水に入れるミュージアム
  • 所要時間…1時間半程度
  • 期間…終了

動き出す浮世絵展

葛飾北斎や歌川広重の作品が、3DCGアニメーションやプロジェクションマッピングなどの技術によって動きをもたらしています。幻想的な浮世絵の世界をリアルに体感できる展覧会です。日本はもちろん、ミラノやパリでも開催され、世界9都市を巡りました

  • コンセプト・特徴…イマーシブ体験型デジタルアートミュージアム
  • 所要時間…1時間~1時間半
  • 期間…開催あり(青森市東奥日報新町ビルNew’sホール2026年7月11日~8月30日まで、広島市NTTクレドホール2026年7月18日~9月6日まで、岐阜市歴史博物館2026年11月~2027年1月、)

イマーシブ プラネタリウム ゴッホ

ゴッホの作品をプラネタリウムドーム専用の映像に展開した展覧会です。会場となるコニカミノルタプラネタリアTOKYOは天井から壁面にかけ直径15メートルの映像を投影することが可能で、天井全体を包み込むようにゴッホ作品を鑑賞できます。新次元のイマーシブ体験として、デジタルアートを楽しめる特別プログラムです。

  • コンセプト・特徴…新次元のイマーシブ体験
  • 所要時間…上映120分(約35分の映像が3回ループ)
  • 期間…終了

見かたを変える、ふしぎな恐竜展

VR技術と画像認識技を活用した独自のシステムを採用した恐竜展になります。ミニチュアが原寸大で展示会場に表示され、そのなかを自由に歩き回ることができる展覧会です。国内初となる恐竜学部が開設された福井県立大学との共同開発により実現しました。

ほかにも、AR技術によって部分的な化石がスマートフォンを通して全身骨格に表示できたり、恐竜の全身骨格標本を3Dスキャンしたデータをもとに専用ビューアで360度から標本を見ることができたりと、さまざまな体験ができる内容です。

  • コンセプト・特徴…新しい恐竜の見かたをみんなでつくっていきませんか?
  • 所要時間…1時間ほど
  • 期間…開催中(新宿区DNPプラザ2026年6月20日まで)

ART GRAGE(アール・グラージュ)

ART GRAGEとは、絵画とエンターテインメントを融合させた、五感で感じるアート技法のことです。光と音楽と香りの組み合わせ、時の流れや気絶の移り変わりを表現します。

1995年発表と歴史は古く、マイケル・ジャクソンやエリザベス女王などの世界の著名人を魅了し、国内外で評価されています。世界49ヵ国で特許を取得していることが、その証拠です。2025年の関西万博では、日本政府館の来賓対応スペースに代表作となる『地球の夜明け』が飾られました。

  • コンセプト・特徴…夢・感動・心・ドラマ
  • 所要時間…1作品約3分半ほど
  • 期間…終了

MYSTERY OF TUTANKHAMEN(ミステリー・オブ・ツタンカーメン)

ツタンカーメンにまつわる遺品を精巧に再現したスーパーレプリカを約130点展示する展覧会です。レプリカといえども世界に3セットしかないという貴重なもので、歴史と最新技術(高精細3Dスキャンデータ)が融合し壮大なロマンを感じられます。

また、ナイトミュージアムが開催されることもあります。ランタンを手がかりに施設を移動する際は、3階建ての広大な美術館が、まるで本物ピラミッドの内部を探検しているように思えるでしょう。

  • コンセプト・特徴…体験型古代エジプト展
  • 所要時間…1時間半~2時間
  • 期間…開催中(横浜市ツタンカーメンミュージアム)

視える人には見える展

普通の人には見えない何かが視える人の世界を疑似体験する展覧会です。配布されたフィルムや特製メガネで作品を見ると……。写真や映像、造形物で超常・神秘現象を再現しています。昨今のホラー・オカルトブームも手伝い人気を博しているようです

本展の制作チームによる新たな展覧会「視てはいけない絵画展」も開催されました。こちらは、「視てはいけない絵画が存在し、それを集めていた収集家の遺言により公開されている」という設定からなる物語性を持つ絵画展となっています。

「視てはいけない絵画展」は、6月5日~7月5日まで大阪市の谷口悦第1ビル1階、7月17日~8月31日まで名古屋での開催が行われるようです。

  • コンセプト・特徴…あなたには視えていますか?
  • 所要時間…1時間~1時間半
  • 期間…終了

デザインあ展

デザインを体験できる展覧会です。ベースになるのは、NHK Eテレビで放送されている「デザインあ」このコンセプトで、日常に取り巻くデザインを体感できるような内容になっています。

これまで3期にわたり、累計150万人を超える来場者が訪れた人気の展覧会です。2025年に行われた最新展では、動詞をテーマにデザインの視点から日常の行為を捉え直しています。360度のスクリーンから流れる映像と音楽など、体験型の展覧会は「あ!」と感じる仕掛けが満載です。

  • コンセプト・特徴…デザインについてさまざまな思考・発見を楽しんでもらう
  • 所要時間…約2時間
  • 期間…終了

ひろしまナイトミュージアム

広島市のひろしまミュージアムでは、閉館後の美術館を舞台に、演劇型の美術鑑賞が行われるイベントがあります。美術館の警備員に扮した役者が主人公となり、彼に乗り移った芸術家たちが展示されている作品について語り出すというストーリーです。

演劇とアートの融合で、ただ作品の解説を聞くだけではなく、鑑賞する側も物語の一部として参加しているような臨場感を味わえるものになっています。

  • コンセプト・特徴…新感覚のアート体験、極上のミュージアムエンターテインメント!
  • 所要時間…2時間
  • 期間…開催あり(広島市ひろしま美術館2026年10月31日、12月12日、2027年3月6日)

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参加型展覧会5選

参加型の展覧会も注目を集めています。参加することに意義があるのはスポーツばかりではありません。芸術活動の素晴らしさを共有し、文化的な教養を高めていけば、心も豊かにできるでしょう

大どろぼうの家

参加型エンターテインメントの展覧会「大どろぼうの家」。来場者が主役となって、有名な「大どろぼう」の家に忍び込むというものになっています。

応接室や隠し部屋など8つの展示室では、さまざまな美術品が揃う以外にも、星や靴下などが並ぶミステリー要素も。また、赤外線が張り巡らされているお宝部屋を模した、体を動かすアスレチック要素のある仕掛けも用意されています。子どもが楽しめる展示室です。

  • コンセプト・特徴…没入型エンターテインメントの展覧会
  • 所要時間…1時間~1時間半
  • 期間…開催中(京都市京セラ美術館2026年6月14日まで)

NEKED meets ガウディ展

ガウディ没後100年記念の公式事業として開催された展示会です。ガウディの手記や書簡、制作道具などの秘蔵の品を世界初公開で見ることができる展覧会です。

ガウディの生涯を巡ったあとは、フニクラ模型(構造計算の代わりに模型による実験を行った歳の装置。逆さ吊りになっており、サグラダファミリアにおける独特な曲線の原点)をデジタル上で動かせたり、展示物に色付けできたりと参加型のアート体験ができるコーナーもあります。

  • コンセプト・特徴…100年の時を超え、未来へ。ガウディの精神を体験する。
  • 所要時間…約2時間
  • 期間…開催中(大阪会場2026年6月15日まで)

そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–

防災における意識や心の在り方をテーマにした展覧会になります。災害に直面する際のリアルな状況を提示し、「そのとき」に何を考え、どう行動すればよいのかを来場者に問いかけるような内容です。

また、展示場で提示された災害や防災に関する問いについて、自分なりの答えを特設サイトに投稿し、その一部が映像として流される作品への参加要素も加えられています。

  • コンセプト・特徴…そもそも災害とは何かという問い
  • 所要時間…30分~1時間
  • 期間…終了

開発好明(かいはつよしあき)ART IS LIVE ―ひとり民主主義へようこそ

芸術家である開発が手がける個展で、「あなたと僕でつくる展覧会」のキャッチフレーズ通り、来場者がアート作品に参加する要素がふんだんにつまっています。来場時に渡された道具を使ってミッションを行うように指示され、その行動が作品の一部として構築されていくという仕掛けです。

例えば「投げ彫刻」は、来場者が所定のスペースに発泡スチロールを投げ込み、誰かが参加するたびに形体が変わっていくさまがアート性を生み出している作品になっています。

  • コンセプト・特徴…来場者も主役の展覧会
  • 所要時間…30分~1時間
  • 期間…終了

ARでめぐる『中ノ島15の場所での物語』

大阪市の中ノ島という地域を舞台にした大規模な展覧会です。東西に3.3キロある中ノ島は川に挟まれた中洲で、そこに点在する施設(ミーティングポイント)を巡ることでストーリー性のある芸術を体験できる参加型の回遊プロジェクトになっています。

ミーティングポイントでは、それぞれの物語とクリエイターたちによる物語をAR化した映像作品を見ることが可能です。実際の街の風景に物語のSF的近未来世界を投影した、特別な芸術体験を味わうことができます。

  • コンセプト・特徴…大阪をナカから面白く
  • 所要時間…約2時間
  • 期間…終了

先鋭テーマの展覧会5選

ここでは、凡人には想像も及ばない先鋭的なテーマを扱うのは展覧会を紹介します。アートならではの自由な発想により展開する内容は、多くの人の興味を惹くはずです。

鈴木たけのり大ピンチ展

絵本作家の鈴木たけのりが描く『大ピンチずかん』をモチーフにした展覧会です。シリーズ展開する大ベストセラーは、その名の通り日常で起こるピンチに焦点をあてています。

そんな絵本に登場するさまざまなシチュエーションを立体化したり、その場に入り込むことができたりと、大人も子どもも楽しめるものです。全国各地で開催された、世界初のピンチ・エンターテインメントとなっています。

  • コンセプト・特徴…世界初!?「ピンチ・エンターテインメント」を体験しよう
  • 所要時間…1時間半~2時間
  • 期間…終了

毒毒毒毒毒毒毒毒毒(もうどく)展 極(きわみ)

タイトルからして毒々しさが漂ってくる、生物の毒をテーマにした展覧会になっています。シリーズ累計で65万人を動員しました。

展示される毒生物は約30種類。海洋生物で最強のサザナミハギや成人10人を葬れるモウドクフキヤガエルなど、各ジャンルのチャンピオンクラスも大集結。それぞれに毒レベルを表示するなど、わかりやすい展示も特徴です。また、自分の出す毒でダメージを受けてしまう生物もいるなど、雑学的な学びを得ることができます。

ほかにも、生物の持つ毒性を体験できるコーナーも用意。サソリモドキの刺激臭をボックスのなかで嗅ぐことができるようです。

  • コンセプト・特徴…危険な毒をもつ生き物たちが、あなたを待ち受ける!!
  • 所要時間…約30分
  • 期間…終了

もー。展

育児で思わず出てしまう「もー」を集めた展示会です。せっかくつくったミルクを口すらつけない、着替えが全部間違い、紙パックは大噴出しがちなど、100を超える不満・呆れの子育てエピソードがコミカルに表現されています。

文字やイラストだけでなく、「もー」の瞬間を捉えたオブジェも展示。そのほか、来場者のレベルを判定する「もー検定」やもーの瞬間を楽しめるカルタなど、見どころ満載です。

  • コンセプト・特徴…も―――――
  • 所要時間…1~2時間
  • 期間…終了

藤と紫陽花 初夏きんぎょ

夏をテーマにした花と金魚のコラボ企画展になります。本展は、鑑賞魚に入った水槽を照明や音響などで演出する芸術作品「アートアクアリウム」によるものです。

金魚鑑賞は江戸時代から続く文化で、その金魚の美しさと水槽の造形美や花や光による空間演出が共演し、幻想的な世界をつくりだします。提灯に見立てた球体の水槽が並ぶ通路のうえに咲き誇る紫陽花の紫が妖しく浮かぶ非日常性の空間などは、ここでしか体験できないものです。

  • コンセプト・特徴…藤と紫陽花が織りなす”艶”の幻想空間!初夏の美を体験する特別演出
  • 所要時間…約1時間
  • 期間…開催中(2026年6月21日まで)

浮世絵おじさんフェスティバル

浮世絵に描かれている人物、それも「おじさん」をフィーチャーした展覧会です。浮世絵は風景を描く絵画であり、登場人物はその一部。いわばエキストラですが、描かれているおじさんたちに注目してみると、誰もが表情豊かで個性があります。

歌川広重をはじめ、葛飾北斎、歌川国芳、小林清親といった浮世絵師の作品群、150点を超えるなかから、愛すべきおじさんたちを紹介。浮世絵の新たな魅力を提示する内容です。

  • コンセプト・特徴…全作品、主役はおじさん
  • 所要時間…約1時間
  • 期間…終了

まとめ

展覧会のユニークな事例20選を紹介しました。展覧会は「体験型」が主流となっています。来場者の参加や没入感を意識した要素が多く盛り込まれている傾向が顕著で、特に「Immerse(イマーシブ)」は重要なワードになっている印象です。

本記事では体験型・参加型・先鋭テーマの3つに分類して内容をまとめました。展覧会のテーマは、印象派や浮世絵など日本や欧米の芸術文化に基づいたものが豊富です。また、360度映像やプロジェクションマッピング、VRなどデジタル技術を活用した事例が目立ちます。

展覧会のユニークな事例を考えるなら、没入感とデジタル技術の融合がカギを握りそうです。

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この記事を書いた人

あそぶ編集部

集客・回遊・PRの課題を遊びの力で解決するコンテンツを日々発信しています。